ザカラエル/ザカリエル (別名ヤハリエル) - Zacharael/Zachariel (Yahriel) -

名は「神の記憶」の意。
主天使ドミニオンズの長で、第二天の支配者であり、創造の天使の一人でもある。
セクンダデイの大天使の一人でもあり、木星層を支配している。

ザガン - Zagan -

偉大な王であり、33軍団を従える長官である。
ワインを水に、水をワインに変える。血を水に変えることもある。あらゆる金属を硬質に変える。また、愚者を賢者に変えることもできる。

グリフォンの翼を持つ雄牛の姿で現れるが、話しているうちに人間の姿になる。

水をワインに、金属を硬質に、というのは、人の金運を操れるという意味であるという。

ソロモン72柱の一人。

ザグザゲル - Zagzagel -

モーゼに教えを授けた天使で、その名は「神聖なる壮麗さ」を意味する。ユダヤの伝説によると、彼は70の言語を操ることができる。モーゼの魂を神のもとに召し上げる任務を、サマエルが失敗した後、ミカエルとガブリエルを助けて全うした。
サタナイル - Satanail -

キリスト教

グリゴリの天使の一人、堕天使。

サタナキア - Satanachia -

ルシフェル、ベルゼビュート、アスタロトに仕える6人の上級魔神の1人。大将を務める。サバトの山羊。あらゆる女を服従させる能力を持ち、魔女達に使い魔をあたえ、母親に強い影響力を持ち、全ての惑星に関して造脂が深い。ただし、召喚者には反抗的。十字軍で有名なテンプル騎士団が崇拝していたバフォメットと同一視されてる。アモン、プロケル、バルバトスを部下に持つ。

しかし、テンプル騎士団のバフォメット崇拝は、彼らの傲慢な態度に不満を持った国民の感情を利用して、フィリップ4世の国王顧問官が、彼らを異端者に仕立て上げる為のでっち上げだったという説が有力。

サタネル - Satanel -

ルシファー、サマエル、マステマ、ベリアル、アザゼル、ベルゼブブ、ドゥマ、ガドレエル、シェル(シエル)、メフィストフェレス、アスモデウスとも呼ばれる。サタネルは、かつて、熾天使の中で最も偉大な存在であった。この時のサタネルは、12枚の羽根をもっていたといわれる。しかし、叛乱の後は、数多くの異教の神々と習合され、七つの大罪のすべてをはらむ悪しき存在となった。グノーシスの伝説によると、サタネルはイエス・キリストの実の兄弟とされる。
サタン - Satan -

キリスト教

怒りを司るデーモン。堕天使たちの支配者。悪魔の一般名詞とする場合もある。
ユダヤ教・キリスト教で、人間を神の道からそらせようとする力が擬人化されたもの。「敵対するもの」という意味のヘブライ語に由来する。
この名は、天国にいたサタン(ルシファー)が、神に反逆した時、司令官であったことから。イスラムではシャイターン。

旧約聖書では神に従属するものとされ、神対サタンという二元論は避けられている。
荒野でイエスを誘惑して退けられ 、ユダの中に入ってイエスを裏切らせる。
荒野使徒時代以後は、キリスト復活によってサタンは一度敗北したが、絶えず神に敵対し策謀をめぐらすものとして、また反キリスト教勢力を動かす力として言及される。
エデンでイブを誘惑したヘビや、ミカエルによって天上を追われた竜とも同一視される。

地獄で永遠に溶けない氷の中に閉じ込められているが、地獄にやってくる亡者を食らう。しばしば、霊体を地上に飛ばし、人々に害をなす。

ザドキエル - Zadkiel -

「ツァドキエル」(Tzadkiel)、「ザダキエル」(Zadakiel)とも。名は「神の正しさ」を意味する。正義の天使。新しく天国にやってきた魂に、白いローブとサンダルを配る役目を担う。

神への犠牲として、今まさに、息子イサクの喉にナイフを突き刺そうとしたアブラハムの手を止めた(ミカエルであるとする説も)。この由来のため、ザドキエルの象徴は“犠牲のナイフ”となった。カバリズムでは、ケセド(セフィロートの木の4番目のセフィラー)のブリアー領域(創造の世界)を支配する大天使であるとされている。

サバオト - Sabaoth -

ユダヤ教では万軍の主を意味する神格だが、グノーシスではヤルダバオトの造り出した両性具有の息子(=アルコーン)の一柱。はじめ、ヤルダバオトたちと偽りの安息の中にいたが、ヤルダバオトを縛る炎の天使の存在に気付き更にそれを造り出したゾエー(ソフィアの娘)とソフィアに気がつき、ヤルダバオトの造り出した世界を嫌う。

これを見てソフィアとゾエーはサバオトをヤルダバオトの代わりに七つの天球の上に据えるが、これを嫉妬したヤルダバオトによってサバオトは殺害される。

サバト - Sabbat -

ヘブライ語で”安息日”を意味する。今では魔女の夜宴を示すことが多い。
サハリエル - Sahariel -

キリスト教

グリゴリの天使の一人、堕天使。

シリア文字による呪縛魔術(相手を金縛りにする)のオーソリティとして知られていた。 彼の魔術能力の秘密は月にあると言われる。月の満ち欠けや、その運行についても、深い知識を人間に授けたという。

ザフキエル - Zaphkiel -

「ツァフキエル」(Tzaphkiel)、「ゾフキエル」(Zophkiel) とも。カバリズムでは、ビナー(セフィロートの木の3番目のセフィラー)のブリアー領域(創造の世界)を支配する大天使であるとされている。名は「神の監視者」、あるいは「神の番人」を意味し、人間が適切な決定を下しているかどうかを見張っている。彼は、オファニム(座天使)の長ともいわれる。
サブナック/サブノック - Sabnak/sabnock -

悪霊軍団50を率いる、偉大な公爵。

高い塔や城、都市を作り出し、建築技術を召喚者に教える。そこに戦争の為の武器を装備する。
また、傷や腫れ物を腐らせて虫をわかせ、何日もの間、人を苦しませる。彼によって傷つけられた者は、けして助からなかった。
要求すれば、術者は彼からよい使い魔を与えられる。
ライオンの頭部を象った武装をし、蒼白の馬に乗って現れる。

ソロモン72柱の一人。

サマエル - Samael -

サマエルとは非常に不思議な存在。天使であり、悪魔。
サマエルとは神の悪意を意味する。samの語源はシュメール語の「毒」。
サマエルがはじめて登場するエノク書でノクに「デーモン共の首領」と呼ばれている。完全に悪魔。
「バルク黙示録」ではエデンの園に勝手にブドウの木を植えてしまい、それでアダムがワイ ンを造ってしまったために天界を追放されてしまった。堕天使になったわけだ。
マタイ伝ではローマの守護天使。
神の世界想像を手伝った天使であり、セクンダデイの一員で天球層の火星を支配し、グノーシスの教義ではミカエル・ガブリエルと同列に人間に敵対する天使として挙げられ、イブを誘惑した蛇でもあり、カインの父でもあるという。ユダヤ教のラビ達はサマエルをアスモデウスと同一視することすらある。ここまでくると、彼が何者なのか。
間違いなく言えることは決して人間にやさしい存在ではないということ。「死」を司る存在。「死の天使」と呼ばれることもある。彼は毒が穂先についた槍を持っていて、つねに死を振りまいている。彼に近づけば確実に死ぬ。

天使暦参照

サミジーナ/ガミギン - Samigina -

30の悪霊軍団を率いる偉大なる侯爵。

すべての教養学に通じ、それを人に教える。死後の罪人の魂について話す。彼の紋章の護符を枕の下に置けば、夢の中で死者と話せるという。

小さな馬、もしくはロバの姿で現れるが、術者が望めば、人の形になる。

エノク魔術と呼ばれる別の魔道書では、ガミギンという名で登場する。死者の霊を自在に呼び出すのに使役されるという。

サリエル - Sariel -

人間の魂を見守る天使。月の支配権を与えられていたが、月の運行等の秘密を人間に教えたとして、神への叛逆者だと糾弾される。邪視とも関係が深く、人々は邪視封じとして彼の名を記した護符を持っていた。
サルガタナス - Sargatanas -

ルシフェル、ベルゼビュート、アスタロトに仕える6人の上級魔神の1人。アスタロトの直属の部下で、旅団長を務める。人を透明にしたり、どこへでも移動させたり、鍵を開けたり、自宅で起こってることを見せたり、人の秘めた本心を探り出し、記憶や本心を消す能力を持っている。ブァレフォール、フォラス、レライエを部下に持つ。
サレオス/サロス - Saleos/sallos -

30の軍団を統治する力に満ちた公爵。

サロスの力を借りれば、女の心を男へと向けさせたり、男の心を女に向けさせたりすることができる。

クロコダイルに乗った雄々しい戦士の姿で現れ、その頭には公爵の冠が輝いている。

ソロモン72柱の一人。

サロメ - Salome -

ユダヤ貴族の僧侶であるフラウィウス・ヨゼフス著のユダヤ古代史(紀元95~98年頃)に登場する娘。ピリポ一世とヘロディアスの間にうまれた女性。しかし、新約聖書の「マタイ福音書の第14章」に記述されている洗礼者ヨハネの斬首の話では、「ガラリヤの太守 ヘロデ・アンティパスが異母兄ピリポの妻であったヘロディアスを後妻に迎えるが、それを避難したヨハネを獄中につなぐ。ヘロデ王生誕の祝典でヘロディアスの娘が踊り、その褒美にヨハネの首を所望し、その首を母にささげた。」(マタイ福音書14章、3の19)となっている。これには、娘の名前の記述はないが、サロメであろうとされている。

1892年にオスカー・ワイルドがこの新約聖書のエピソードを題材に戯曲を書き、作曲家ヨハン・シュトラウスにより1905年にオペラ「サロメ」として初演された。 ・オペラ「サロメ」のあらすじ

紀元30年頃のエルサレム、領主ヘロデの宮殿。領主の愛を一身に受ける王女サロメは、幽閉されている予言者ヨハナーンに興味を持ち誘惑するが、ヨハナーンは相手にせず、呪いの言葉をかけて、再び閉じこもる。その後、ヘロデ王に望みの褒美をやるから踊れと言われ、七つのヴェールの踊りを舞い、その褒美に予言者ヨハナーンの首を所望する。そして、生首にキスをして恍惚の表情を浮かべるサロメを見たヘロデ王は、サロメの殺害を兵士に命ずる。

サンダルフォン - Sandalphon -

天界の歌を司る天使。双子の兄弟メタトロンを持つ。

エノクの書によると、第五天「マテイ」の支配者。

三位一体 - The Trinity -

父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテマスを施し (マタ28:19)

キリスト教で、父なる神・子なるキリスト・聖霊の三位格が一つだという事を指す用語。
唯一なる神の三つのペルソナとして、この三者に上下の差別はない。

シェムハザ - Shemhaza -

キリスト教

グレゴリの統率者の一人、堕天使。

仲間の天使たちが、人間の娘と結婚を希望したとき、彼だけは反対したが、多数意見に押され、反乱の主導者となっている。

しかし、エノクによれば、天使たちを惑わした責任者であり、彼等に悪知恵を授け、娘たちと交わって堕落するよう仕組んだという。

彼は全ての魔法使いの育ての親であり、アザゼルと同様に魔術信奉者の支持を受けている。

地獄帝国の軍団

【最高実力者】(3名)
ルシフェル(皇帝)
ベルゼビュート(君主)
アスタロト(大公爵)

【上級悪魔】(6名)
1、ルシフージュ・ロフォカル(宰相)
  〜配下〜 バエル、アガレス、マルバス
2、サタナキア(大将)
  〜配下〜 プルフラス、アーモン、バルバトス
3、フルールティ(副将軍)
  〜配下〜 バティム、ピュルサン、アビガール
4、ネビロス(少将)
  〜配下〜 アイペロス、ナベルス、グラシアラボラス
5、アガリアレプト(家老)
  〜配下〜 ビュエル、ギュゾイン、ボティス
6、サルガタナス(旅団長)
  〜配下〜 ロレイ、ヴァラファール、フォレイ

地獄の宮廷 - Cour infernale -

【王族および大高官】
ベルゼビュート・・・地獄帝国の最高君主、ハエ騎士団の創設者。
サタン・・・野党の首領(地獄の最高君主から既に失脚している)。
エウリノーム・・・死の君主、ハエ騎士団の指揮官。
モロク・・・涙の国の君主、騎士団の指揮官。
プルトン・・・火の君主。
レオナール・・・サバトの首長、ハエ騎士。
バールベリト・・・諸同盟の指導者。
プロセルピナ・・・女の大悪魔、悪霊たちの女王。

【大臣】
アドラメレク・・・大法官、ハエ騎士団の指揮官。
アスタロト・・・大主計。
ネルガル・・・秘密警察の長官。
バール・・・地獄軍の総司令官、ハエ騎士団の指揮官。
レヴィヤタン・・・海軍大提督、ハエ騎士。

【大使】
ベルフェーゴル・・・フランス大使。
マモン・・・イギリス大使。
ベリアル・・・トルコ大使。
リモン・・・ロシア大使。
タムズ・・・スペイン大使。
ヒュトギン・・・イタリア大使。
マルチネ・・・スイス大使。

【司法】
ルシフェル・・・大判官。
アラストール・・・死刑執行人。

【侍従部】
ウェルドレト・・・式部官。
スコル=ベノト・・・宦官長。
カモス・・・ハエ騎士。
メルコム・・・支出会計官。
ニスロク・・・厨房長。
ベヘモス・・・酌人長。
ダゴン・・・パン管理長。
ミュリン・・・近侍頭。

【御遊楽部】
コバル・・・見世物局長。
アスモデ・・・遊技場総監。
ニバス・・・道化師長。
アンテクリスト・・・手品師、降霊術師。

*『地獄の辞典』(プランシー)による

地獄の七君主

バールベリト、ドゥマ、サリエル、メフィストフェレス、ルキフゲ・ロフォカレ、メリリム、ラハブの7人。
シトリー/ビトル - Sytry/bitru -

強大な王であり、60軍団を指揮する。

男女に恋愛の情を起こさせ、また必要であれば、人が自ら服を脱ぐようにさせることができる。

豹の頭とグリフォンの翼を持った姿で現れるが、術者が望めば非常に美しい男性の姿になれる。

ソロモン72柱の一人。

ジャオエル - Jaoel -

アブラハムが天国へ赴く時、彼を導いた天国の聖歌隊の指揮をしていた。ユダヤの伝承。
シャクス/スコクス
- Chax/Scox/Shax/Shaz/Shass -

30の軍団を従える偉大な侯爵。

術者の要求によって、人から聴力・視覚を奪い、また幻覚などをおこさせる。

どんな強固な城からも財宝を盗み出すことができ、またそれを戻す事もできる。

馬でも何でも術者の望むものを連れてくる。

小さなしわがれ声で話し、嘘を好む。野鳩(コウノトリ)の姿で現れるが、必ず三角形(マジックトライアングルと呼ばれる、ソロモンの正三角形のこと。魔法陣)の中に呼び出さなければならない。三角形以外の場所では、彼は術者を欺く。

ソロモン王に封印されてた72柱の魔神の一人。

シャマイン - Shamain -

キリスト教・ユダヤ教・天界

第一天。天界のうち、地上にもっとも近い。

「エノクの書」によれば、ここで200人の天使が星の運行を司る為に働いているという。

支配する天使はガブリエル。 守護する天使は、スリア(Suria)、ツトレキエル(Tutrechiel)、ゾルテック(Zortek)、ムフガル(Mufgar)、他42名。

地上の海より遥かに大きい海(地上に降らせる雨の貯水池)の上で、天使たちが翼を広げて飛んでいる。
次に、雪と氷の貯蔵庫。ここには、恐ろしい形相の天使たちが警備にあたっている。
そして、雲と霧の貯蔵庫にいる天使は、地上の花のような美しい容姿をしている。
これら、天候をコントロールするのが第一天の役目であり、星の運行もここで制御されている。

しかし、「バルクの黙示録」によれば、様子が全く違う。
第一天には、巨大な門を通り、その平野には、顔が牛、角は鹿、足は山羊、腰は子羊という容姿の人々が住んでいる。
天使にバルクが尋ねると、彼等は、神と戦う為の搭を建てた人々だという。
彼等は神の意志に逆らってバベルの搭を建てた罪人であり、バルクの黙示録によれば、第一天は罪人の監獄ということになる。

次に「パウロの黙示録」によれば、第一天は「約束の地」であるという。
キリストが再び出現し、地上を支配するようになると、この天は吊り天井のように地上に降り、パラダイスとなる。
その後、キリストはこの地を千年の間支配するという。

シャムエル - Chamuel -

ヤコブと格闘した「暗黒天使」の1人であり、その名は「神を見る者」を意味する。
シャムシエル - Shamshiel -

ユダヤの伝説によると、彼は、エデンの園の天使の王子。

モーゼを、天国への旅に連れて行ったりもした。

ジャンヌ=ダルク - Jeanne d'Arc - 1412-31

フランスの国民的英雄。東部のドンレミの生まれ。後期百年戦争でのフランスの危機を救い、形勢を逆転させた。神のお告げを信じて、シャルル7世の許可のもと、オルレアンの囲みを解き、ランスでの国王戴冠式を実現させた(1429)。が、1430年コンピエーニュ救出におもむいて捕らえられ、イギリス側に引き渡された後、ルーアンでの宗教裁判により異端を宣告され、火刑に処せられた。しかし、1456年に名誉回復し、1920年キリスト教殉教者として聖人に列せられた。祝日は5月30日。
召喚 - Summon -

自己よりも高次のものを呼び出す業。主に天使団の天使や、大天使、神々を呼び出すこと。「喚起」の対局に位置される。
ジョエル - Joel -

世界のすべての物や生物に名前をつけるよう、アダムに命じた天使。
ジョフィエル - Jophiel -

エデンの園で知識の木を守っていた天使で、その名は「神の美」を意味する。アダムとエヴァをエデンの園から追放し、ノアの3人の息子を見守った。彼のシンボルは“燃えさかる剣”。
スカルミリオーネ/スカルミョーネ - Scarmiglione -

文学

ダンテの「神曲」に登場するデーモン。「有害な」という意味を持つ。

スコル=ベノト - Succor-Benoth -

ベルゼビュート(ベルゼブブ)の宦官長で、嫉妬の悪魔。
ストラス - Stolas/stlas -

26の悪霊軍団を支配する、力に満ちた大いなる王子。

天文学(占星術)の技術と、薬草及び宝石の力について語る。

巨大なカラスの姿で現れるが、術者が望めば人の姿になる。

コラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」においては、王冠を戴いた巨大なフクロウの姿で描かれている。

ソロモン72柱の一人。

セエレ/セエル - seere/Sear -

強大な王子であり、東方の王アマイモン(地獄の東の王国を支配する霊の名であるとされる)の配下にある。26の悪霊軍団が仕えている。

移動に関することに力を持ち、大量の物資を一瞬にして運ぶ。どんなものでも持ってくることができ、運び去れない物はない。瞬きをする間に世界を一周することも可能である。
盗まれた物、隠された財宝についてすべてを知っている。
よい性格で、術者に誠実である。

翼を持った馬に乗った、美しい男の姿で現われる。

ソロモン72柱の一人。

セクンダディ - Secundadeians -

七人の天使(であるような存在)からなる集団。その詳細は良くわかっていない。しかし、その鋳型と思われるものは中世ヨーロッパの悪魔学文献や15世紀以前のアラビア語魔術文献に見いだされる。それによれば、彼らは大天使(もしくはそれより高位)であり、神の定めた計画に従って歴史を期間ごとに支配しているらしい。おそらく神の絶対性(時間、歴史の支配)とアラビア魔術が結びついた結果、アカシックレコードの様な魔術概念として生まれたものであろう。

オフィエル・ザカリエル・サマエル・ミカエル・アナエル・ラファエル・ガブリエル

各自支配する天球層(中世キリスト教上の宇宙概念。実際の宇宙とは違う)があり、オフィエルから土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月の順。

占星術のデーモンと混同されることが多い。占星術のデーモンとは様々な星座に魔術的な象徴としてあてがわれたデーモンのことだが、その中に惑星を支配するデーモンがいる。それはザフキエル・ザドキエル・カマエル・ミカエル・アナエル・ラファエル・ガブリエルの7人であり、セクンダデイと同様に天球層の土星から月までを支配していることになっている。だが占星術のデーモンは、その名の通り「デーモン」、セクンダデイは正体不明とはいえ、おそらく天使。

七大天使と混同してはいけない。

ゼノン - Xenon -




ゼパル/ゼパール - Zepar -

26の悪霊軍団を持つ公爵。

女を男の愛に目覚めさせ、互いに愛し合うようにさせる。ときとして、その愛を不毛なものにする。

赤いよろいに全身をつつんだ、兵士のような姿で現れる。その紋章を見せる事によって、ゼパールを服従させることができる。

ソロモン72柱の一人。

セフィラー - Sephira -

ユダヤ教

セフィロトの木を形作る、球。全部で10あり、宇宙を象徴する概念を表す。

最下位のマルクト(王国)から、順に経て、天頂のケテル(王冠)へ至る過程は、そのまま神に至る精神遍歴を示す。
それぞれのセフィラーには、指導・守護をする大天使がいる。

ケテル(王冠・メタトロン) コクマ(知恵・ラツィエル) ビナー(理解・ザフキエル) ケセド(慈悲・ザドキエル) ゲブラー(神の力・カマエル) ティファレト(美・ミカエル) ネツアク(勝利、剛毅・ハミエル) ホド(栄光・ラファエル) イェソド(基盤・ガブリエル) マルクト(王国・メタトロン)

セフィロト - Sephiroth -

ユダヤ教

天国に生えている生命の木を意味する。
カバリストは、これに宇宙全体を象徴させる概念を持たせている。
セフィロトの木は、非常に広大な大宇宙を表しながら、その形は人体である小宇宙をも表している。
さらには、神に至る精神的な遍歴をも意味する。

10個の球(セフィラー)と22本の径(パス)とから成る。

10個のセフィラー
 1:ケテル
 2:コクマー
 3:ビナー
 4:ケセド
 5:ゲブラー
 6:ティファレト
 7:ネツァク
 8:ホド
 9:イェソド
10:マルクド

現在、人間は、物質的王国であるマルクト(王国)にいる。一つ一つのセフィラーを経て、ケテル(王冠)に至る。

セメレ/テュオネ - Semele/Thyone -

カドモスとハルモニアの娘。その名は、トラキア人の言葉で「大地」という意味のゼメロが転化したものであると考えられる。ディオニュソスの母。

彼女に惚れたゼウスは、人間の姿になって彼女の前に現れ、関係を持った。そしてセメレが身ごもると、激怒したのがヘラである。ヘラはセメレの子守に変化し、彼女にゼウスが本物であるか確かめるようにそそのかした。疑心暗鬼に陥ったセメレは、ゼウスに本当の姿を見せてくれるようにせがんだ。

セメレの願いは何でも叶えると約束していたゼウスは、仕方なく神の姿で彼女の前に現れたが、その時に発生した雷に打たれ、セメレは命を落としてしまったのだ。しかし、その胎内にいた子供は、ヘルメスによって守られた。それが、ディオニュソスである。

セラフィム - Seraphim -

キリスト教

熾天使。天使の第一階級。もっとも、神に近い階級の天使たち。ヘブライ語でトリスアギオン(三聖頌)──「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、昔いまし、今いまし、のち来たりたまう、主たる全能の神」──を休むことなく唱えながら、神の御座のまわりを回っている。熾天使の振動は愛の炎を生み出す。人間の前に現れるときは、6枚の翼と4つの頭を備える。予言者イザヤによると、「おのおの6つの翼あり、その2つをもって面を覆い、その2つをもって足を覆い、その2つをもって飛びかけり」。メタトロンもしくはサタンを筆頭に、ケムエル(カマエル)、ナタナエル、ガブリエルの4人の大君主が熾天使を支配している。

セーレ - Seere -

翼を持った馬に乗る、長髪の男の姿をして現れる。一瞬の内に、なんでも出来るという。ソロモン72柱の一人。
ソフィア - Sophia -

グノーシス神話における最も若いアイオーン(グノーシスにおける神的存在)。ピスティス=ソフィアとも呼ばれ、「ピスティス」は信仰を、「ソフィア」は知恵を意味する。アントローポス(人間)とエクレーシア(教会)から流出した6対のアイオーンの一人で、伴侶はテレートス(欲せられたもの)。

彼女は「父」である造物主を愛し、「父」の偉大さを把握したいと欲していた。だが、「父」を1アイオーンたるソフィアが把握することはとうてい不可能だった。彼女はそのため苦悶し、消え失せてしまうところだったが、「プレーローマ(神々によって充満する領域)」を見守る力─「ホロス(境界)」─により我に返り、「父」が把握できない方であることを納得するに至った。そして驚愕のあまり今までの「思い(エンテュメーシス)」を「熱情(パトス)」とともにプレーローマの外側に投げ捨てたのであった。それらのソフィアの「思い(エンテュメーシス)」は陰となり、ライオンと蛇に似た傲慢なアルコーン(支配者)を生じさせた。彼(男女であるが)が生まれたとき、ソフィアが「若者よ、こちらへ渡ってきなさい」と呼びかけたため、彼は「ヤルダバオト」と名付けられた。

一方、コプト神話(エジプト地域に伝えられた変異キリスト教)においてはこう伝えられる。無の状態から生じたピスティスが生まれ、それからソフィアが生じた。この2柱の神は「光」であり、「光」のもとにできる「影」と一つとなり、様々な神々を生じさせた。しかし、「影」が生み出した「妬み」「嫉妬」「怒り」を見たピスティス=ソフィア(2柱が合体したもの)は嘆き、彼らを支配するものを生み出す。それがヤルダバオトであった。ヤルダバオトは天と地を生み出し、物質世界を支配したが、ピスティス=ソフィアに逆らうようになる。ヤルダバオトの息子サバオトだけはピスティス=ソフィアに味方し、ピスティス=ソフィア派とヤルダバオト派との間に戦争が起こった。結局この戦争はサバオトが勝利し、ヤルダバオトはカオスに逃げ込むことになった。サバオトは功績を称えられ、ピスティス=ソフィアの娘婿となって、その妻と共に「平和」「愛」「祝福」などを生み出した。

ソロモン - Solomon -

イスラエル王国の王。その名は「平和の人」という意味がある。その名の通り彼の統治した頃のイスラエルは最盛期だった。それ以外に、72柱の魔神を使役した事でも有名。
ソロモン72柱 - Solomon's Demon -

堕天使や各地の元々の有力な神が、キリスト教の普及によって、悪魔に落とされた。
ソロモン王はこれらの悪魔を封印し、使役魔として使い、数々の奇跡を起こしたと言う。

イスラエルの王ソロモンが書いたとされる魔法書、『レメゲトン』 (Lemegeton)の中に挙げられている72の悪魔。ソロモンは、彼等を真鍮の容器に封印し、深い湖に投げ込んだ、あるいは使役したという。

ソロモン72柱(諸版によって顔ぶれが微妙に異なるので、ここでは75名が挙げている)。 ・アイニ(ハボリム) ・アガレスアスタロート(アシュトレト) ・アスモデウス(アスモダイ) ・アマイモンアミーアムドゥシアス(アンドゥスキアス) ・アモンアロケルアロケンアンドラスアンドロアルフュスアンドロマリウスイポスウァサゴヴァピュラ(ウァプラ) ・ヴァラク(ウァラック) ・ウアル ・ヴァレホル(ヴァレフォール) ・ヴィネ(ウィネ) ・ヴェパル(ウェパール) ・エリゴル(エリゴール) ・オセオリアスオロバスガープ(ガアプ) ・カイムガミジン(ガミギン) ・キメリアス(キメリエス) ・グーシオン(グシオン) ・グラシャラボラスゴモリー(ゴモリ) ・ザガンサブナックサレオスシトリー(シュトリ) ・スコクス(シャックス) ・ストラス(ソラス) ・ゼパル(ゼパール) ・セーレダンタリオンデカラビアナベルス(ナベリウス) ・パイモンバエル(バアル) ・バエトルハーゲンティ(ハゲンティ) ・バラン(バラム) ・ハルパスバルバトスビフロンスビレトフェニックスブエルフォカロル(フォカロール) ・フォラス(フルカス) ・フォルネウスブネフラウロスフルフルピュルサン(プールソン) ・ピュセル(プロケル) ・ベリアルベリト(ボフリ) ・ベレトボティスマルコキアス(マルコシアス) ・マルティム(バティム) ・マルバスマルファス(マルパス) ・ミュルミュール(ムルムル) ・モロク(モラックス) ・ラウムレライエロノベ