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守護霊。通常は、自分が守護している人物を守っているが、その人が過った行いをした際には罰を与える。その人がより人間性を高めれば、ダイモンも強力になるが、その人が愚かな生き方を選択した場合は、ダイモンの力は弱って行く。後になると、ダイモンの善と悪の側面は分化して捉えられるようになり、前者は、いわゆる「守護天使」という概念に発展し、後者は「デーモン」もしくは「悪魔」に変化した(「デーモン」の語源は「ダイモン」)。 |
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古代宗教 古代の秘伝を授ける神、もしくは魚人で、この名前はヘブライ語のダグ(魚)とアオン(偶像)に発していると言われる。 ペリシテ人が神として崇拝し、ガザ(サムソンの盲目の力によって有名になった)とアシドドに重要な神殿があった。 文学においては、ミルトンの「失楽園」で、デーモンとされている。 |
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キリスト教 グリゴリの天使の一人、堕天使。 天文学についての権威であった。星の観察法を人間に教えてしまった。恐らくは暦を製作する為の知識であったと思われる。天文学を人間に教えた。 |
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第二階級の魔神。大砲の発明者で、炎、焼網、火刑台を領分にしている。貴婦人が身につける腕輪を発明したともいわれてる。地獄のスペイン大使でもある。 |
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36軍団を持つ偉大にして強き公爵。 すべての技芸と科学を人に教える。人の考えることを読み、その思考を自由に操る。人が秘密にしていることを術者に教えることができる。世界中のどんな場所でも、彼が望む場所に人の姿を映し出す。 右手に本を持ち、あらゆる男女の表情を浮かべる男の姿で現れる。 ソロモン72柱の一人。 |
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ドゥマ、クシエル、ラハティエル、ショフティエル、マキエル、キトリエル、プルエル(プリエル)、プシエルらの総称。通常は、このうちの7名が選ばれる。 |
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ユダヤ教 カバリストのシンボルとも言える、セフィロトの木のセフィラーの一つ。 美を表す。6番目のセフィラー。 セフィロトの木の中央に位置し、すべての生き物へ生命エネルギーを与える。 守護天使はミカエルMichael。 守護星は太陽。 |
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キリスト教 古代英語defol、ギリシャ語のディアボロスdiaborosより派生。 フランス語ではディアーブルdiable、イタリア語ではディアヴォロdiavolo。 ヘブライ語ではサティールsatyrsの意味。 悪質な幻も指す。 三世紀にエジプトのユダヤ人が、旧約聖書を翻訳する時に、ディアヴォロをヘブライ語のサタンSatanに当てた。 (ギリシャ語に訳された時に、ディアボロスに当てたという説もあり) 今日では、ユダヤ及びキリスト教神学において、悪の精霊で、人間の魂を誘惑して悪に陥れる人類の敵。 神聖なるものの敵。 異教の神や偶像神をも指す。 「聖アントニウスの生涯」では、デヴィルは空気から身体ができないので、人間や動物の身体を借りるが、なかには様々な姿をとるものがあり、概して熊や猿のように大きく黒く、胴体は人間でも頭に山羊のような角を持ち、足は馬や羊のひづめのようで、尾もある。 火・空気・土・水・地下・闇の中に住むと言われる。 現在は、デーモンとほぼ同じ意味で使用される。 |
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30軍団を支配する大いなる侯爵。 鳥や宝石の価値、効用を知ることができる。術者の前に鳥を呼び出し、歌わせたり、水を飲ませたりする。 五芒星の形で現れ、術者の要求によって人の姿になる。 また、霊視力のある者にだけ見える鳥の形の使い魔を送り、術者を守る。 ソロモン72柱の一人。 |
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キリスト教 中世英語daemon、ラテン語daemoniumなどから派生。 ギリシャ神話において、神々と人間との中間の世界に存在する、神より劣った存在で、死んだ人間の魂も含む。 中世では、家につく守り神、家霊の意味でも用いられていたが、17世紀頃になると悪霊イヴィルスピリッツevil spiritの意味になり、悪魔devilと同じように悪い霊、悪魔の意味として用いられるようになる。 現在では、もし区別をつけるとしたら、デビルは下級のインプやモンスターまで含め、デーモンは上級の魔神を表すといえる。 元々、ある国で神として崇められた者が、他国に占領されて新しい神を崇めるようになる。多神教であれば共存したり、別の名前に変化したりして生き残ることができるが、キリスト教などの一神教ではそうはいかない。神は1人であり、他には必要ないからである。 元の神は追いやられ、モンスターや、神に敵対する悪魔の扱いを受けるようになる。これがデーモンの誕生だ。 有名なソロモン72霊と呼ばれる魔神たちも、そのほとんどが元は神であった。 「7つの大罪」という物があり、これは人間が犯してはならない罪の最悪の物をいう。 デーモンは、これらの罪を人間に犯させようとしている。そして、それぞれの罪を司るデーモンが存在する。 1. 傲慢 ルシファー 2. 強欲 マンモン 3. 好色 アスモダイ(アスモデウス) 4. 怒り サタン 5. 大食 ベルゼブブ 6. 嫉妬 リヴァイアサン 7. 怠惰 ベルフェゴール また、悪霊としてのデーモンを、アルフォンス・ド・スペナは次の十項目に分けている。 1. フェイトFates 人の運命にたずさわるもの 2. ポルター・ガイストPoltergeists 夜中にものを壊し、騒ぐもの 3. インキュバス・サッキュバスincubus,succubus 男女を犯す夢魔 4. マーチング・ホストMarching hosts 群れをなし、騒ぎながら夜中に現れるもの 5. ファミリエール・デーモンFamiliar demon 天使の姿をとって現れ、人間と飲み食いするもの 6. ナイトメアNightmare 夢の中に現れて人間を苦しめるもの 7. デーモン・フォームド・フロム・シーメンDemon formed from semen 人間と交わって子孫を残すもの 8. デセプテイプ・デーモンDeceptive demon 人間の姿をとって現れるもの 9. クリーン・デーモンClean demon 聖者のみに現れるもの 10. デーモン・フー・デシーヴ・オールド・ウーメンDemons who deceive old women 老女にサバトへ飛んでいくと思わせるもの ------------------------------------------------------------------------------- デーモンの誕生 キリスト教におけるデーモンの首領はサタンである。 彼は本来ルシファー(光をまとう者)という名の天使であり、容姿、能力共に天使の頂点に立つ存在であった。 神に次ぐ地位であったが、天界の生活に不満を持ち、神の下で働くことを嫌った。 そして、同じような不満を持つ天使たちを集め、自分は7つの首を持つ竜に変身し、神に立ち向かった。これに対して、神はミカエルを大将に軍隊を結成した。 ルシファーは敗北し、地獄へ落とされ、名前もサタン(神に敵対する者)と呼ばれるようになった。 なお、この戦いでルシファーに荷担し、共に地獄へ落とされた天使は天界の3分の1に及んだという。 イスラム教では、イブリースという天使が登場する。神が人間を作った際、自分は人間より優れていると考えて頭を下げなかった。神は怒り、彼を天界から追放した。 ヘブライの神話には、明けの明星つまり金星の話がある。明けはじめたころの金星が激しく輝くことから、金星は太陽よりも強く輝こうとして、太陽に負かされたのだという。これは、前述の2つの伝説によく似ている。さらに、金星をギリシャ語読みすると、ルシファーとなる。サタンの反乱は、このエピソードから発展したものであるらしい。 |
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時に死の天使と呼ばれることのある、沈黙の天使を指す、カバラ用語。 |
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キリスト教・ユダヤ教 キリスト教などにおいて考えられる天界は、7層に分かれている。 エノクやバルク、パウロの書によって、それらの様子が描かれている。 第一天 シャマイン 第二天 ラキア 第三天 シェハキム 第四天 マコノム 第五天 マテイ 第六天 ゼブル 第七天 アラボト |
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キリスト教・ユダヤ教・イスラム 聖書・コーラン 神に仕え、神の意志を代わりに実行する役割を担っており、人間に啓示を与えたり、敵と戦ったりする。外見的な特徴として、背中に翼があり、頭上には光輪を持つ。中性、無性、もしくは両性具有であるとされる。 人間界にもっとも関わるのは大天使アークエンジェル。 大天使の数は7人とされており、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教で、名前が微妙に異なる。 一致するのは、ミカエル、ラファエル、ガブリエル、ウリエルの4人。 他に、ラグエルRaguel、ラミエルRamiel、サリエルSariel、メタトロンMetatron、カマエルCamael、ハニエルHaniel、サラカエルSaraquael、レミエルRemielなどが上げられる。 天使にもヒエラルキーが存在し、大きく上級、中級、下級に大きく分けることができる。 |
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キリスト教・ユダヤ教・イスラム教 ここに上げるのはごく一般的に言われる、四季や週を司る天使たちと、その副官。 季節を司る天使たち
12ヶ月を司る天使たち (ペルシャの天使の名は今でも月名として残っている。)
週7日を司る天使
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キリスト教 12〜13世紀、神学者たちは、天使たちのランクづけを行った。 もちろん、これらには異論があり、軍団の指揮官が誰であるか、諸説に別れる。 この9階級は、天の7階層(もしくは9階層)とはまた別のものであり、神を中心とした組織図にあたる。 天使たちは、所属する階級が上であるほど、神に近い存在であり、光または炎、バイブレーションに似た存在となる。 下の階級図は、もっともメジャーな説である。 この天使の9階級は、ラテン語で「コリ・アングリ(Chori Angeli)」と呼ばれる。 ここでは、軍団と書いたが、もちろん、位階、階級と訳されることもある。 17世紀には、セバスチャン・ミカエリスが発表した、「悪魔のヒエラルキー」というものもある。
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ペルシャ帝国の守護天使。ユダヤの伝説によると、イスラエルの守護天使ガブリエルが、一時、神の怒りに触れ、失脚させられていた間、代わりにドゥビエルが重用された。このため、地上においても、その間、ペルシャ帝国が圧倒的な支配力をもった。しかし、ガブリエルの復権とともに、ドゥビエルおよびペルシャ帝国も、勢いを失う。なお、その後、イスラエルを守護する仕事は、ガブリエルからミカエルにバトンタッチされた。 ラグエル参照 |
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地獄の七君主の1人。その名は、「死の沈黙」を意味する。ゲヘナのデーモン君主すべての首領。 |
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キリスト教 主天使。 天使のヒエラルキーの一つ。 中級三隊の上級。第四階級。 ドミニオンズは、英語の統治、支配を意味するDomintionからきている。別名はLoadship(主権の意)。 ドミニオンズの使命は、神による統治を知らしめるために、様々な活動をすることである。 神の威光を示すため、シンボルは笏である。 ドミニオンズの隊長は、「炎を発する者」と呼ばれるハシュマルHashmal、もしくはザドキエルZadkielとされる。 |
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