カイギディエル - Chaigidiel -

セフィロトの大天使の恐ろしい悪魔。
カイム/カミオ - Caim/camio -

かつては天使であった、30軍団を従える偉大なる長官。

人にあらゆる鳥類、雄牛、犬などの鳴き声を理解させる。海の音が意味するところも理解させる。これから起こることを正確に話すことができる。論述に長けている。

つぐみの姿で現れるが、次には鋭い剣を手にした人の姿となる。燃える灰の中から話しかける。

あらゆる言語を召喚者に授ける。

ソロモン72柱の一人。

カインとアベル - Cain & Abel-

キリスト教

アダムとイブ(エヴァ)の子、カインが兄、アベルが弟。

アベルは羊飼い、カインは農耕をしていた。 ある日、2人は自分の収穫物を神に捧げた。 アベルは羊の初子を、カインは最初の実りを捧げたが、カインの供え物は神に喜ばれなかった。 カインはこれを嫉妬し、弟のアベルを殺してしまった。

放浪の身となったカインはエデンの東、ノドにすみ、その子孫はカイン族といわれる遊牧民となった。

カカベル - Kakabel -

星およびその配置をつかさどる強大な力をもつ天使。

人間の女性と交わり、占星術や星座についての知識を与えた堕天使であるとみなす説もある。

カニャッツォ/カイナッツォ - Cagnazzo -

文学

ダンテの「神曲」のデーモン。
カルコブリーナと同じく、10人組の一人で、地獄の第八圏で、汚職を行った犯罪者を苦しめる。

カバラ - Qabbala, Cabbala, Qabbalah, Kabala, Kabbala -

ヘブライ語で「口伝」「伝承」の意味。ユダヤ教の秘儀。
ガープ - Gaap -

堕天使。四人の王を従えた姿で現れる。未来を予言する。ソロモン72柱の一人。
ガブリエル - Gabriel -

キリスト教・イスラム教・ユダヤ教
元素・方角・特性・美徳・水・北・想像・節制

ミカエル、ラファエル、ウリエルとならぶ四大天使の一人で、主の御前に侍る7人の御前天使の一人(確定)。

主の左手に侍ることから女性であるとされる。聖告 (受胎告知)天使。イスラム教ではムハンマドにアッラーの啓示を与えた天使とされる。
聖母マリアに受胎告知をした天使としても有名。背徳の街ソドムとゴモラの破壊はこの天使。タロットカード20番目のカード「最後の審判」で、ラッパを吹いているのもガブリエル。

その名は「神の力」を意味する。シンボルは百合の花。イスラム教ではジブリールの名で知られ、ムハンマドの原罪を洗い流し、主の言葉(コーラン)を伝えた。神意の伝達者の役割。

ミカエルと並び、主の最も信頼篤い天使だが、不品行によって主の恩寵を失ったことがある。
それは、主からローマを滅ぼす命を受けたとき、これを拒否し、サボタージュしたため。その間の代行はドゥビエルが務めた。

「受胎告知の天使」「復活の天使」「慈悲の天使」「復讐の天使」「黙示の天使」「真理の天使」など、別名も多い。

天使暦では、1月と月曜日を司る。

カマエルクェメル/ケムエル - Kamael/Kemuel -

キリスト教・ユダヤ教

7人の大天使の一人として、名前が上がっているが、説によっては外されている。
エッセネ派の信仰体系では、火曜日がカマエルに割り当てられている。クェメルあるいはケムエル(Kemuel:神の会衆の意)。かつては能天使階級の指揮官であったが、今ではケムエルの名で1万2千の破壊の天使を率いている。

神の命によって破壊を行うが、カマエルを堕天使とみなす説もある。
モーゼが神からトーラー(旧約聖書の最初の五書。モーゼの戒律を含む)を授かろうとした時、モーゼが神の許可を得ていることを知らなかったため、それを妨げようとしたところ、逆にモーゼに打ち滅ぼされてしまう。しかし、その後復活したらしく、ゲッセマネの園で苦悶するキリストを助けもした。

中世のセクンダディSecundadeians(惑星の支配)によれば、現在は月を支配していることになる。

ユダヤのカバリストのシンボルとも言える「セフィロトの木」では、左肩の5の位置、ゲブラーGeburah=神の力を象徴するセフィラーの天使。(ゲブラーは、正義を前にした破壊的な性格を持つセフィラー。別名、天界の下界)

天使のヒエラルキーによると、能天使パワーズと、権天使プリンシパリティーズの指揮官。

カーマロカ - Kamalola -

キリスト教における煉獄。ギリシアの地獄にも相当し、亡くなったばかりの魂の浄化が行なわれる場所。
ガミギン/ガミジン/サミジーナ - Gamygyn/samigina -

30の悪霊軍団を率いる偉大なる侯爵。

すべての教養学に通じ、それを人に教える。死後の罪人の魂について話す。彼の紋章の護符を枕の下に置けば、夢の中で死者と話せるという。

小さな馬、もしくはロバの姿で現れるが、術者が望めば、人の形になる。

エノク魔術と呼ばれる別の魔道書では、ガミギンという名で登場する。死者の霊を自在に呼び出すのに使役されるという。

ソロモン72柱の一人。

ガミュギル

小さな馬、またはロバの姿で現れる。死者の情報を召喚者に教える。
カモス - Chamos -

小さな馬、またはロバの姿で現れる。死者の情報を召喚者に教える。
カルカブリーナ/カルコブリーナ - Calcabrina -

文学

ダンテの「神曲」に登場するデーモンの名。
10人組の一人で、地獄の第八圏で、汚職を行った犯罪者を苦しめる。

喚起

自己よりも低次のものを呼び出す業。主に悪魔や精霊を呼び出すこと。「召喚」の対局に位置される。
キメジェス/キメリアス/キメイス/キマリス
- Cimeries/Cimejes/Cimeis/Kimais -

力強く大いなる権力を持った侯爵であり、20の軍団を従えている。

アフリカの全ての悪霊を治めている。
文法、論理学、修辞学に精通しており、それを人に教える。
また、失われたもの、隠されたもの、財宝などがある場所を知る事ができる。

血統の良い黒馬にまたがった、勇猛な戦士の姿で現れる。

ソロモン72柱の一人。

旧約聖書 - The Old Testament -

旧約とは、イエスの救世事業の完成までの準備として、神がイスラエル民族と結んだ規約を指し、旧約聖書は神の選民と歴史とキリスト降誕前の神の啓示とを述べた書である。全部で46書。三つに大別される。

1) 歴史書
出エジプト記、レビ記、民数記、申命記(ここまでがモーゼの五書)、ヨシュア記、 士師記、ルツ記、サムエル記上下、列王記上下、歴代志上下、エズラ書、ネヘミヤ 書、トビア書、ユディト書、エステル書、マカベ前後書の以上21書

2) 予言書
イザヤ書、エレミヤ書、哀歌、バルク書、エゼキエル書、ダニエル 書、ホセア書、ヨエル書、 アモス書、オバデヤ書、ヨナ書、ミカ書、ナホム書、ハパクク書、ゼパニア書、ハガ イ書、ゼカリヤ書、 マラキ書 の以上18書

3) 教訓書
ヨブ記、詩編、箴言、伝道の書、雅歌、知書、集会書の以上7書。

グイソン - guison -

40の悪霊軍団の上に立つ大いなる公爵。

過去から未来に渡るすべてのことについて話、あらゆる質問に答える。
友情を生み出し、壊れかけた関係を回復させる。
名誉と地位を与える。

グイソンの名は、ゲーティア以外には見られない。

グザファン - Xaphan -

天使の反乱軍に荷担し、天界に火を付けようとした。
グーシオン - Gusion -

学者の姿で現れる。過去と未来の質問に答える。敵意を持つものを、友好的にさせる。ソロモン72柱の一人。
グノーシス教の父神 - unknown Father -

グノーシスの神話における至高神であり、真の造物主。アイオーン達の「父」。真の神、万物の父、聖なる霊、万物の上にあって見えざる者、不滅性の中に在る者、純粋な光の中に在る者。彼を支配するものは何もなく、名もない。生まれることも死ぬこともなく、永久に存在する。彼は知性(グノーシス)によってのみ把握することができる。
グラーシャ・ラボラス/グラシャラボラス - Glasha-labolas -

36軍団を指揮する長官。その称号は伯爵。流血を生み出し、殺戮を作り出す。ネビロスの部下。

グリフォンの翼を持ったマスティール犬または学者のような服をきて、コウモリの翼と猟犬の牙を持った中年男の姿をする。(牙のため人間の言葉を発音しにくいらしい。)

芸術や科学を中心に全ての学問、そして未来や過去に関する知識を持っている。これらの教えを受けるためには人の命をささげる必要がある。彼は常に血を求め人々に殺人を薦める。人々を和解させたり仲たがいさせたりさせたり人の姿を消したりする力がある。

ソロモン72柱の一人。

グリゴリ - Grigori -

人間の見張り役として天から遣わされた200人の長身の天使達。叛逆と知りながら全員が人間の娘と結婚した。生まれた子は1350mの身長を持つ巨人だった。グリゴリが人間に様々な知識を教えてしまった為、地上には戦争や姦淫が横行した。それを知った神は怒り、ノアと箱船の乗員を除いた一切の生命を流し去った。
クリフォト - Qliphoth -

' 邪悪の樹 ' の天球。生命の樹の裏側にある。そこには、悪魔が配置される。

語源はヘブライ語の ' ぬけがら '。

グリモア - Grimoire -

魔術に関わるさまざま書物をさす。悪魔や天使の召喚方法を詳細に記したものだともいわれている。
クルソン - Curson -

ライオンの顔を持ち、熊に乗り現われる。隠されたものや、過去・現在・未来の知識を召喚者に教える。
クロケル/クローセル - Crokel/Crocell -

強き、偉大なる侯爵であり、48の悪霊軍団を指揮する。

隠されたものごとについて神秘的に語り、幾何学と教養学を人に教える。
川の奔流に似た騒音を立てると同時に、荒れた海を鎮めたり、温泉を見つけ出したりすることができる。
また、呪う相手に幻覚を見せる事もできる。
天使の姿をとって現れる。

中世において、温泉は貴重な資源であったが、ここでいう温泉は、内なるもの、つまり人の中に眠る才能のことであるとされる。
内から湧き出すアイデアや力を与えるという。

ソロモンの72の悪魔

ケセド - Chesed -

ユダヤ教  

カバリストのシンボルとも言える、セフィロトの木のセフィラーの一つ。
慈悲を表す。4番目のセフィラー。
純粋にして聖なる宇宙法則としての”愛”のヴィジョンを意味する。
守護天使はザドキエルZadkiel。
守護星は木星。

ケテル/ケティル - Kaether/Kether -

ユダヤ教  

カバリストのシンボルとも言える、セフィロトの木のセフィラーの一つ。
王冠を表す。1番目のセフィラー。
人間の頭上にあって、大宇宙との接点。
創造の源泉、純粋存在、生命力の源泉、という意味を持つ。
守護天使はメタトロンMetatron。
守護星は海王星。

ゲブラー - Geburah -

ユダヤ教  

カバリストのシンボルとも言える、セフィロトの木のセフィラーの一つ。
神の力、幻覚、恐怖を表す。5番目のセフィラー。
正義を前にした破壊的な性格を持つ。
別名「天界の外科医」。
精神的には不純物の清掃と宇宙における均衡の再建に関係し、その役割をケセドと共に演じる。
守護天使はカマエルCamael。
守護星は火星。

ケルビム - Cherubim -

智天使。ケルビム。天使の第二階級。エデンの園の東で、生命の樹へと続く道を守護し、また、アダムが再びエデンに入ってこないように見張っている。智天使の振動は、知識と智慧を生み出す。
原人 (げんじん)

グノーシスの諸派、特にイラン型グノーシス(マニ教)でヤルダバオト(マニではアンラ・マンユ。大抵イブリスあるいはダイモーンと訳される)に抵抗する勢力として「光」(或いは充足)の側が造り出した神の似姿。原人は自らの造り出した五柱の「魂(=鎧あるいは乙女のイメージ)」で武装しアンラ・マンユに闘いを挑むが最終的に敗北し、「闇」側の勢力のアルコーン達に食べられその排泄物から世界が生まれた。(つまりその神性が、コスモスで埋没している)

一方でこの原人はソフィアの救済者としてのキリストという側面も持っており、自己実現の窮極の段階とも捉えられている。

コカビエル - kokabiel -

キリスト教

グリゴリの天使の一人、堕天使。
天界にいる頃は、星と星座の運行を司る天使のリーダーだった。
星座になんらかの兆しが見えた場合など、何を意味するかを知る事を得意とする。
彼も、人間の娘たちの誘惑に負けて、そうした秘密の全てを教えてしまった。

コクマ - Cochma -

ユダヤ教  

カバリストのシンボルとも言える、セフィロトの木のセフィラーの一つ。
知恵を表す。2番目のセフィラー。
男性原理の象徴であり、”至高の父”の別名を持つ。
ビナーと対応している。
動性の象徴でもあり、守護天使はラツィエルRatziel。
守護星は天王星。

御前天使 - Angels of Presence -

キリスト教  

神と同席することを許された天使。
"Angels of Face""Angels of Groly"

ミルトンの著書「失楽園」によれば、栄光ある天使を7人としているが、神と同席する資格のある天使は12人いるとされる。

ミカエルMichael
メタトロンMetatron
スリエルSuriel
サンダルフォンSandalphon
アンタンファエウスAntanphaeus
サラカエルSaraqael
ファヌエルPhanuel
イェフォエルJehoel
ザクザガエルZagzagael
ウリエルUriel
イェフェフィアYefefiah
アカトリエルAkatriel

コダール - Chodar -

降霊術師達はベリアルとも呼ぶ。地獄の東方を支配し、幻術の魔神達を指揮する。
グレモリー/ゴモリー - Gremory/Gomory -

26の悪霊軍団を動かす公爵。

過去、現在、未来について教え、隠された財宝について語る。
年齢に関わらず、全ての女の愛情を術者に与える。
腰に公爵婦人の冠を携えた美しい婦人の姿で、大きなラクダの背に乗って現れる。

ソロモン72柱の一人。