何年か前、「オーラの泉」というテレビ番組がありました。
江原啓之さんという方が、ゲストの、いわゆる守護霊様と呼ばれる存在からの言葉を、ゲスト本人に伝えるというもので、
信じる人もいれば、やらせだと思う人もいたことと思います。私は信じて見ておりました。
亡くなった父について、どのように遇したらよいのか解らずにいたとき、新潮45別冊、江原啓之編集長『A・NO・YO』(新潮社)を見つけました。
死とは、この世での修行を終えて、魂の世界へ帰ること。消えて無くなってしまうのではなく、もと居た世界へ戻ることなのだそうです。
『現代人のためのチベット死者の書』にもあった通り、死後は段階を追ってあの世と呼ばれているところまで進んでいくので、
死者の供養のためには、早くこの世への執着を断ち切って、魂のふるさとへ帰れるよう応援しなければなりません。
ということは、残された者が、いつまでも悲しんだりしていると、魂を引き止めることになるので、あまり悲しまない方が良いのですね。
私は、中学生の頃、ふと、死んで身体が無くなったら、今、いろいろ考えたり悩んだりしているこの思考は、どうなってしまうのだろう、
私はどこに行ってしまうのだろう、と考えたことがありました。それはきっと、私が初めてではなく、大昔から多くの人々が考えたことなのだろうと思い、
だから、霊だとか魂だとかいう存在についての話があるのだろうと思ったのです。変な中学生ですか?え?考えるのが遅いですか?
とにかく、そういうことを考える人間なので、魂が存在するということを、事実として具体的に語ってくれる人を見つけた、と思い、嬉しくなりました。
江原さんには、たくさんの著書があるので、その中から文庫になっていた『スピリチュアルな人生に目覚めるために』(新潮文庫)を選び、読んでみました。
この本は、大雑把に言えば、江原さんの伝記的な部分と、
この世がどのようなところか、何のために産まれてくるのか、いかにして生きていくべきなのかについての部分からなっています。
読みやすいので、スピリチュアルにはあまり興味のない方にも、この本は読んでいただきたいと思います。
この世の人々みんながスピリチュアルについて知ると、世の中はもっと楽しいところになって、みんな幸せなんじゃないかな〜と思うのです。