バザタごのみ

きれいな部屋

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

  部屋の様子は、そこに住んでいる人の精神状態を表すとか。
  私は、仕事が忙しくなってストレスが溜まってくると、家の事が何もできなくなることが多く、 すると、もともと持ち物が多い私の部屋は、当然、大変な状態になっておりました。
  そんな状態を見て、ハマタが、誕生日に本をプレゼントしてくれました。 それが『ガラクタ捨てれば自分が見えるー風水整理術入門ー』(カレン・キングストン著/小学館文庫)でした。
  自分の持ち物って、持っているのを忘れていても、押し入れの奥に突っ込んでおいても、全部、自分の意識とヒモで繋がっているようなものなんですって! 歩くたびに、ずる、ずる、と、頭とか腰とか腕とか足首とかから垂れたヒモに繋がれた大量の本やら服やら、要るものならまだしも、壊れた機械とか、 なんとなく捨てなかった空き瓶とかが、一緒に移動しているのを想像すると寒気がします。 そう言われてみれば、年とともに持ち物が増え、それとともに、身軽さが失われたような気がしていました。 (老化による身体の衰えとは別の話です。)何かをやろうと思っても、何か引っ掛かって前に進めないことが増えたのです。 さらに、部屋が片付いていないと、何もしたくない気分になります。まるで巨大な蜘蛛の巣に絡め捕られたかのようです。 片付いていないから片付ける気になれない、悪循環に陥るのです。
  この本を読んだら、物を処分して綺麗な部屋に住まないと、人生もの凄く損している気がして、なんとか悪循環を断ち切ろうという気になりました。
  ハマタ、ありがとう!
  今必要でない物を、いつか必要になるかもしれない、と思う気持ちは、 運命は必要な時に必要な物を与えてくれないかもしれないという考えからきているのだそうです。 でも、実は、運命は必要な時、必要なだけ与えてくれるのだそうです。だったら、今、必要ない物は捨てた方が幸せになれるでしょう。
  しかし、最も処分し難いのが紙の「ガラクタ」と、収集癖によって集まった物たち…くまたちもその仲間でしょうか。
  紙のガラクタとは、本、雑誌、新聞、記事の切り抜き、手紙、書類等です。昔は人生がどこまでも続く気がしていて、 またいつか読みたいと思って全部の本をとっていました。でも、誰も逃れられない真実=人間はいつかは死ぬのです。 残された時間を有効に使うために、この本をもう1回読む必要があるでしょうか。それとも新しい本を読みたいでしょうか。
  コレクションは、その時に自分が必要としているものだから、否定はしなくて良いそうです。 でも、人生は常に変化しているので、集めた物の本質を自分の中に取り込み終われば用済みになるはずだそうです。
  私は、くまたちから何を吸収しようとしているのでしょうか。癒しでしょうか。いつか吸収し終える日が来るのでしょうか…