『富と成功をもたらす7つの法則』が気に入った私は、著者のディーパック・チョプラの本を他にも読んでみようと思い、
たくさんある著作の中から、『迷ったときは運命を信じなさい』(サンマーク出版)を選びました。
冒頭で、医学博士でもある著者は、精神、思考、自我などについて、物理学的に説明します。
これを読んだら、超常現象などを「非科学的」と否定していた人も、そうは言えなくなるかもしれません。
特に私のように物理学に弱い人間にとっては、アインシュタインまで出されては納得するしかありません。
(物理に詳しい方は、この段落を読み飛ばしてください。)物理的な世界(=私たちが通常暮らしている世界)に存在する全てのものが、
実際には情報とエネルギーで成り立っているということを説明しているのが、
有名な公式E=mc2なのだそうです。エネルギー(E)が質量(m)×光の速度(c)の二乗に等しいということ、すなわち、物質(質量)とエネルギーは、
形が違うだけで実は同じものなのだそうです。固体は分子から、分子は原子から、原子は電子・陽子・中性子からできている。
電子・陽子・中性子は情報やエネルギーの束なので、固体はエネルギーや情報からできているということなのです。
ということは、エネルギーや情報からできている私たちの身体が物に触れると、触れ合ったところの電子・陽子・中性子、
つまり情報・エネルギーは、混じり合うということなのです。椅子に座っていると、私の一部が椅子になり、椅子の一部が私になるということなのです。
アンティークの呪われた宝石とか、呪われた椅子とかにまつわるお話を時々聞きますが、持ち主が長く触れていればいるほど、
物に持ち主のエネルギーが入るのは物理学的に当然のことであって、超常現象でも何でもない、ということになりますね。
一度、ノーベル賞レベルの実験を行う施設で働いていらっしゃる物理学者の方とお話をする機会があり、
この話をしたところ、肯定してくださり、私は内心おおいに盛り上がりました。
目に見えないものは信じないと言って霊の存在を認めない方も、携帯電話は使っているしテレビも見ているのではないでしょうか。
電波も目には見えず、ただ、存在するという仮定から実験が始まって、テレビや携帯電話が実現しているのです。
同じように、霊の存在なども、誰もが存在を否定できなくなる日がまもなく来るのではないかと、私には思われるのです。
この本の趣旨は、決して以上のような話ではなくて、瞑想によって、自分が何者であるか、何者になりたいのかを知り、
また、瞑想によって、願望から奇跡をつくり出す…ということがメインの内容ですので、お間違えなきよう申し添えます。