2012年11月13日(火) 晦日月 平成二十四年 壬辰 霜月 TITLE _ mailer _ calendar
←前頁  10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
明日はオフ I rest tomorrow

鈴絵


  
 
 
 尊敬する 歌川国芳についてのレポートで 
 
 A いただけたので 載せときます♪ 
 
 日本美術史の 参考にどうぞ♪

 
 
 
♪
 キウイいただきました

 手と比べてみてください! 脅威の大きさですっ☆

 「常温で食べ頃は12月中旬です」 

  … 。。 おあずけだワン! 

 




 カッツェ買ったときにスピードくじがついていて
  
 『おうちワインの教科書』の本が 当たりました♪
 
 こういう偶然は必然かも
 


 勉強しましょうってこと?
 



 LIVE
  
 
 

 


 




  
 
 







  
 
 

 







  
 
 






 食 
  
 
 









  
 
 

 


 





「江戸時代の庶民文化の華とも称される浮世絵、その中から任意の一名を選び、作品を挙げて特質を論じなさい。なお肉筆画と版画の役割、技法、時代背景、国際交流などの観点を理解した上で課題を進めること。」

 いつの世にも、誰からも愛され、親しまれる「人気者」がいる。浮世絵師「一勇斎国芳」もまさしくそんな人物であった。
 彼の仕事は非常に広範囲に及んだ。伝統的なスタイルから、驚くほど現代的様相を示す作品にまで多岐に渡る。
 そんな彼にも、泣かず飛ばずの時期があった。
 歌川国芳は、1797年(寛政9年)、江戸日本橋に生まれる。風景版画で有名な歌川広重とは同い年。父は染物屋で、幼少期から絵を学び、7〜8才で北尾重政の『絵本武者鞋』、北尾政美の『諸職画鑑』を写し、12才で描いた『鍾馗提剣図』が、初代歌川豊国の目に留まり、1811年(文化8年)、15才から入門した。豊国は華麗な役者絵で一世を風靡した花形絵師であり、兄弟子に国貞がいる。兄弟子の国直や、勝川春亭・春英にも学び修行した。葛飾北斎の影響も受けた。
 1780年以降から一点ものの肉筆画はほぼなくなっていたので、浮世絵版画といえば錦絵になっていた時代の申し子である。
 『大山石尊』など風俗画を描きながらも、実力のわりに遅咲きの32才の時、『水滸伝豪傑』でデビュー。  
 友人には恵まれ、柴田是真にも影響を受ける。国芳は普段からの研究を積み重ね、それにもまして江戸っ子らしい好奇心が自然に彼の才能を導きだしていった。アイディアを生み出す上で梅屋鶴寿の助言も重要であった。
 その後の彼の活躍は飛ぶ鳥を落とす勢いで、武者絵、美人画、役者絵と次々と話題作を世に送り出していった。
 天保初期に出版された『東都名名所」の横絵15点は彼の風景画の中核となる不滅の作品群だが、広重の『東海道五十三次」が人気を得て、国芳の風景画は敗退した。
 天保から嘉永にかけて狂画の手法を巧みに取り込んで描かれた風刺画も、彼の幅広い創作活動の中で無視できない。幕政を風刺したと噂され絶版となった『源頼光公館土蜘作妖怪図』は海賊版が出回るほどの人気になり、遊女を描くことが禁令に触れるのを逆手にとって、吉原仮宅の様子を雀の擬人化で『里すずめねぐらの仮宿』を描いてみたり、『荷宝のむだ書』で従来の役者絵のマンネリ化に新風を吹かせたり、『人がかたまって人となる』(のちに、歌川芳藤によって、この猫バージョン『小猫をあつめ大猫とする』が描かれたように、弟子達にも多大な影響を与えた。)などのような長く鑑賞に堪えうる造形的に優れただまし絵を描いたり新しいことにチャレンジを続けた。
 彼は照れ屋なのか、自画像を描く時後ろ向きに描くことが多く、顔を見せない。
 また人の意表をつくのも好きで、嘉永六年六月二十四日、友人の梅谷鶴寿プロデュースによる大パフォーマンスを行っている。両国柳橋の川内屋で、三十畳敷の大画面に着ていた浴衣を脱いで墨に浸し、『九紋龍史進憤怒之図』を一気に描きあげ喝采をあびたという。今でいうライヴペイント的な要素の元祖でもあるのかもしれない。
 だからといってハッタリ屋なわけではなく、常に弱い者の味方であり、女子供にも優しく、小動物をこよなく愛したといわれている。
 特に彼の猫好きは有名で、懐にはいつも一、二匹の子猫が入っており、時には懐中の子猫に物語などを聞かせたりしていたそうだ。当然、猫を主題にした作品も多い。猫を東海道五十三次の宿名にあてはめた『其のまま地口 猫飼好五十三疋』や、猫のフォルムを巧みに文字にあてはめた『猫の当字』は傑作だと思う。浮世絵には縁遠かった私が国芳を知ったのも、猫好きが嵩じてであるから、これから先も猫好きにはこよなく愛されていくであろう。
 そのほか、金魚を擬人化した『金魚づくし』、こうもりを擬人化した『八ッ当利どうけかふもり』など観察の行き届いた作品や、狐や狸『狸絵』を好んで描いている。同次元の愛情をもって描いているからこそ、私たちの共感をよぶに違いない。
 『福禄寿あたまのたハむれ』シリーズに見受けられるように明るいテーマも好きだったようだ。彼の作品はいつも、ほのぼのとしたユーモア、それでいて不思議な哀愁を漂わせるあたりにその人柄が滲み出ていて、ただ賑やかなことだけの好きな軽薄人間ではなかったことをしのばせる。
 溢れでるアイディアに、見る者達を思わずニヤリとさせるような、歌川国芳ワールドの作品たちは、時代を超えて今日も愛され続けている。時の流行や出来事を常に明確な目で描いていた彼の作品だからこそ、当時を知る上において、貴重な風俗画としても優れた資料にもなっているのであろう。
 
<参考文献>
・『国芳の狂画』 稲垣 進一/編著、悳 俊彦/編著(東京書籍 1991/10)
・『没後150年 歌川国芳展』 岩切友里子/監修執筆、秋田達也/執筆、吉田恵理/執筆(日本経済新聞社 2011)
・『江戸猫 浮世絵 猫づくし』 稲垣 進一/著者、悳 俊彦/著者(東京書籍 2010/5/15)
・『もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品』 悳 俊彦/著(東京書籍 2008/02)

[ 日記に戻る? ]

 
 ProfileProfile  
 InfoInfo  
 
 BackNumberBackNumber