バザタごのみ

千島学説

血液と健康の知恵―医学革命の書

現代版 食物養生法―先端医療で使われる薬効食品の効力とメカニズム

  『酵素で腸年齢が若くなる!』の著者、鶴見隆史先生の他の本も読んでみようと『現代版 食物養生法ー 先端医療で使われる薬効食品の効力とメカニズムー』(評言社)を買いました。 この本では、さらに詳しく食と病気の関係について書かれており、以前から気になっていたマクロビオティックについても言及されていました。 内容は、目から鱗が落ちる事ばかりだったのですが、中でも気になったのが、鶴見先生が一読を薦めていた『よみがえる千島学説』 (忰山紀一著/なずなワールド)という本のことでした。 残念ながら、その本自体は絶版になっていて読めなかったのですが、代わりに千島喜久男博士ご本人の著作『血液と健康の知恵』(地湧社)が入手できました。 これは、失礼ながら、荒唐無稽な話に思える部分もありますが、もし、これが有名な博士によって先に発表された説であれば、 世の中の常識はこちらだったのかも…とも思われます。
  以下に、千島博士が発見し提唱した8大原理を引用します。

第1原理、赤血球分化説(赤血球は凡ての細胞の母体である)
第2原理、血球の可逆的分化説(断食その他で組織から血球へ逆戻りする)
第3原理、バクテリアやウイルスの自然発生説
第4原理、細胞新生説(細胞は分裂によって増殖するものではなく、主として有機物から自然に発生する)
第5原理、腸造血説(骨ズイ造血説の否定)
第6原理、遺伝学の盲点(生殖細胞は血球からできる。環境の重視)
第7原理、進化論の盲点(進化の第一要因は共生、相互扶助である。その他)
第8原理、心身一如の生命弁証法(生命や自然についての正しい観方、考え方)

  食べ物が身体を作っているのだという、当たり前といえば当たり前なことが、わかっていない自分に気づきました。 これまでは、食べ物はエネルギーでしかなく、何を食べようとカロリーと栄養素があれば生きていけるのだと思っていて、 究極、ジャンクフードを食べてもサプリメントを摂っていればなんとかなるんじゃないか?と思っていたのです。 読後は、指先の。このちょっと荒れた部分はスナック菓子でできているのかも…とか感じたくないので、良い食物を食べようと、改めて決意しました。
  千島博士は、残念ながら、これら学説を認められることなく、亡くなられてしまいましたが、 私は、何年かしたら、これらの説が常識になっているのではないかと思われてならないのです。なぜなら、1977年に上梓されたこの本が、今でも出版され 読まれ続けているからです。