持ち物の少ない生活に憧れています。
憧れている、ということは、持ち物が多い状態からなかなか抜けられないということです。
そんなうちですが、合成洗剤の類だけは少ないのです。
洗濯も掃除も台所でも、石けん・重曹・クエン酸でだいたい済ませてしまうからです。
身体も顔も髪も、固形石けん一つで洗って、リンスにはクエン酸を水に溶いて使います。
洗剤から石けんや重曹に切り替えるきっかけのひとつは、『天使は清しき家に舞い降りる』(カレン・ローガン著/集英社)
を読んだことでした。作者のカレンさんは、子供ができたのをきっかけに、赤ちゃんが口にしたら危ない物を身の回りから無くそうと思ったそうです。
この本にはいろいろな合成洗剤に代わるレシピが載っていて、それを試したいがために、掃除をしたくなりました。
以前は、現代化学技術の方が優れているに違いないから、用途に応じた合成洗剤を使った方が早く綺麗になるし、楽だ、と思い込んでいました。
でも、石けんを使ってみると、実は合成洗剤よりも快適な使い心地だったのです。換気扇のベッタリ油汚れが難無く落ち、
洗濯では、汚れが綺麗に落ちる上、柔軟仕上げ剤など使わなくても、柔らかく洗い上がります。
石けんの優秀さを知ると、もはや用途別の洗剤を置く必要性は感じなくなり、家の中から合成洗剤が無くなっていきました。