そこそこ田舎に、そこそこ?昔に産まれた私が、まだ幼いころ、学校の行き帰りに歩く道には、まだ未舗装の地面がありました。
学校の運動場も、土でした。乾いた地面に陽が当たると、きらきらと光ります。私は、それが好きでした。
このきらきらをたくさん拾い集めたら、さぞかし綺麗なのではないかと思い、地べたに顔を近づけて探しても、
どれが光るものなのかわからず、拾うことはできませんでした。
後年、あのきらきらは雲母だとわかりましたが、期待して見た塊は、思っていたような綺麗なものではありませんでした。
舗装されていない踏み固められた乾いた地面など、見ることのなくなった最近では、私のような経験をする子供はいないのかしら、
と思っていましたが、一部の舗装材に、きらきらを発見しました。残念ながらアスファルトのようなものなので、拾おうと思う子供はいないでしょうけれど。
良く晴れた日に、きらきら光る舗装材の道を歩く時は、今でもひそかに興奮している私です。