▲ |
ローマ神話。戦争の神。ローマの建設者であるロムルスが、 死後、火車で天上に運ばれ神々の列に迎えられたといわれている。 |
▲ |
ヘレンとオルセイスの息子。あるいはアイオロスとエナレテの息子 ドロスとアイオロスの兄弟。イオニア人とアカイア人の祖といわれる。 テッサリアのイオルコスという街を支配していたが、二人の兄弟によって追放されてしまう。アテナイに赴いた彼は、エウボイアのカルコドンの戦いでエレクテウス王を助け、娘のクレウサをを妻として与えられた。その間に、アカイオスとイオンを生む。 エレクテウスの死後、その王位の座にケクロプスを指名した。その為、選ばれなかった息子はクストスを国外に追い出してしまった。妻と息子を連れた彼は、ペロポネソス半島の北岸に赴き、アイギアロスの地で死んだという。 アイオロスの息子 エウリピデスの『イオン』に登場。エレクテウスの後を継いでアテナイの王となった。 |
▲ |
エレクテウスとプラクシテアの娘。兄弟に、ケクロプス、パンドロソス、メティオン、テスピオス、シキュオン、エウパラモス、オルネウス。姉妹に、プロクリス、オレイテュイア、クレウサがいる。 |
▲ |
スパルトイの一人。ニュクテウスの親。テバイ王家に仕える。 |
▲ |
ウェヌスの息子 ギリシア神話ではエロス ある国の王には三人の娘がおり、特に末娘のプシュケはこのうえなく美しかった。噂は国中に広まり、人々は、その美しさはウェヌス以上と褒め称えた。その噂を耳にしてしまったウェヌスは怒り狂い、息子のクピドを呼ぶと、プシュケに世界で最も醜い者を恋するように矢を放つように命じる。 しかし、クピドはプシュケをみた途端に恋をしてしまう。それでも母の命令には従わなくてはならない。仕方なくクピドはアポロンの元に行き、プシュケの父親に「プシュケに純白の衣装の衣装を着せ、山の頂に住む怪物の餌食にするように」と神託をしてくれとお願いした。 アポロンは承諾して、そのように神託すると、父親は泣き泣き娘を山頂に連れていった。山頂に着いたとき、プシュケは風の神ゼピュロスに連れ去られ深い谷底へと落ちていった。 気が付くとプシュケは深い谷にある宮殿にいた。そこは黄金に輝いていて、どこからともなく優しい声が「何も恐れることはない」と話しかけてきた。夜になって、黄金のベットにプシュケが寝ていると、姿の見えない者が現れ、「私の正体を知ろうとしなければ幸せな一生を暮らせるだろう。だが、もしも私の正体を知ったなら、貴女は私を恐れもするが崇拝するであろう。私は神としてではなく人間として愛されたい」と伝え去っていった。 すべてを受け入れ、それからは幸せな時を過ごしていたプシュケであったが、しばらくすると人恋しくてたまらなくなり、「姉たちに会いたい」とクピドに懇願する。クピドは熱意に負け、姉二人を連れてくるようにゼピュロスに命じた。姉たちも最初のうちは再会を心から喜んでいたが、やがて黄金の宮殿に住む妹に嫉妬をするようになってしまう。 そこで姉たちはプシュケにあることないこと吹き込み、夫である怪物が寝ている間に首を切り落とすように仕向けた。その夜、プシュケは夫が寝入った頃にそぉっと起きだしランプをつけ怪物である夫の顔を見ようとすると、なんと隣に寝ていた夫は、愛の神の美しさ、純白の翼を持つ神の姿をしている。驚いたプシュケはうっかりランプの油を一滴落とし、クピドを起こしてしまう。プシュケの表情で正体を知られたと悟ったクピドは、何も云わず悲しそうな顔をして妻の元を去っていった。プシュケは夫を捜しに出たが見つからず、姉たちの待つ自宅へと帰った。 姉たちは妹の夫が愛の神であると知ると、自分も妹のよう幸せな結婚をしたいと願って、純白の衣装を着て山頂から飛び降りて死んでしまった。 ウェヌスの憎しみを持つ者を助けるわけには行かない神々は、クピドを求めて家を出たプシュケを、天から見守るしかなかった。 最後にプシュケはウェヌスの宮殿に辿り着き、ウェヌスにクピドに遭わせて欲しいと願う。ウェヌスは奴隷として彼女を扱い数々の仕事を命じた。そして冥界の王ハデスの妻プロセルピナの所に行き、永遠の若さの入った瓶を持ってくるように命じた。 数々の試練の後にプロセルピナから瓶を貰う事が出来たが、プシュケは美しさへの欲求のため出来心で瓶を開けてしまい、死んだような深い眠りに落ちてしまう。 プシュケの死を知らずに、ユピテルの元へ行って二人の結婚の承諾をもらい帰宅したクピドは、深い眠りについているプシュケを見つける。クピドは急いでユピテルの元へと連れていき生き返らせてもらう。 ウェヌスも息子の妻になるのなら、と、ようやく嫉妬をおさめてくれたので、クピドとプシュケは神々の祝福の中で結婚することができた。ユピテルは彼女に不老不死の神酒(ネクタル) を与え、二人の間にはウォルプタスが誕生する。 * この話は『眠れる森の美女』の原型神話 |
▲ |
ギリシャ神話。ケトとポルキュスの間に生まれた、3人の老婆。彼女達には、1本の歯と1つの眼しか無く、それを交代で使っている。英雄ペルセウスは、それをしまっている箱を盗み出し、ゴルゴンの居場所を聞き出した。 |
▲ |
ポセイドンとあるナイアスの子とも、 ボイオティアのアンテドン村の創立者アンテドンとあるニンフの子とも伝えられているていて定かではない。 青緑色の髪と髭、輝く鱗に覆われた下半身の魚体。男性人魚には定番の法螺貝も携えている。 グラウコスは漁師であったが、ある日に網に掛かった魚を区分けし、 魚を同じ網に絡まっていた草の上に置いておいたところ、 その魚達が急に元気良く海に逃げていったので不思議に思い草を口に含んだ。 すると、魚の尾鰭が出来、不死の力を得た。 そしてオケアノスとテティスはグラウコスに予言の力を与え、 海神の一員として迎え入れた。 海神となったグラウコスはニンフであるスキュラに恋をする。 しかし、スキュラはグラウコスを見ると逃げるので、魔女のキルケに相談したが、 キルケはグラウコスに恋をしてしまった。 だがキルケは、グラウコスがあまりにもスキュラへの恋を話すため嫉妬に怒り、 スキュラを三重の歯が生え、腰から下を6つの頭と12本の脚に変え、、 性根を醜くして洞窟に住まわし、 行き交う船乗り達を貪り食う怪物にした。 後に彼女は石に変えられた。 |
▲ |
巨大な海の怪物。 |
▲ |
ティターン神族の神。クライオスとも。「天の雄羊」の意 海女神エウリュビアを妻とし、星アストライオス、パラス、ペルセスをもうける。 |
▲ |
上半身が鷲、下半身が獅子の怪物。ギリシャ神話。 |
▲ |
シシリア島にクリムノンという、アポロンを大変崇拝している少年が住んでいた。 アポロンが日輪の馬車に乗り大空を駆けてる昼はとても幸せな気持ちでいられ、日が沈み夜になるとアポロンの姿が無くなるので、とても悲しい気持ちになっていた。 こんなクリムノンの毎日をアポロンもいつしか知ることとなり、やがて愛情が芽生えた。それからの2人は幸せな日々を過ごしていた。 ところが、それをみていた嫉妬深い雲の神としては面白く無い。一計を案じた末、雲の神は8日間も雲で覆いアポロンを雲の中に閉じ込めてしまった。 クリムノンにとっては耐え難い8日間だったのだろう、9日目にアポロンが姿を現した時には、クリムノンはアポロンを待ち焦がれ、悲しみに耐えかね死んでいた。 このやせ衰えたクリムノンの姿をアポロンは、キンセンカの花に変え二人の愛のしるしにした。 だから今でもキンセンカは太陽に向って咲くのだといわれている。 キンセンカ [花言葉:悲しみ] |
▲ |
テュンダレオスとレダの娘。家族構成は、テュンダレオスの項目を参照。タンタロスと結婚したが、彼の従兄弟であるアガメムノンはタンタロスを殺し、クリュタイムネストラを自分の妻とした。その間に、イピゲネイア、エレクトラ、クリュソテミス、オレステスを生んでいる。 やがて、クリュタイムネストラは夫であるアガメムノンに憎しみを抱くようになる。アガメムノンがトロイアの遠征へ旅立った時、その憎しみは殺意へと変わった。彼女は、その情夫であるアイギストスと謀って、遠征から帰ってきたアガメムノンとカッサンドラを殺してしまったのである。 後に、オレステスとエレクトラによって、彼女とアイギストスは殺された。 |
▲ |
水の妖精。クリュティエはヘリオスに恋をしたが、ヘリオスが応えることはなかった。 それでもクリュティエは地に座り、何も食べず、ただ涙と露のみを口にして毎日、日の出にヘリオスが姿を現すと、地の果てに姿を隠すまで見守っていた。 やがて彼女の足は地に根を生やし、顔は向日葵の花と化した。 それでもクリュティエは、常に愛しいヘリオスに顔を向け見守り続けている。 |
▲ |
ナウプリオスの父。 アルゴリス、ナウプリアの王。 |
▲ |
ヘリオスの妻 ヘリオスとの間に、ヘーリアス(ヘリアデス)と呼ばれるメロペー・ヘーリエ・アイテリエー・ディオークシッペー・ポイベー・アイギアレー・ペイラら7人の娘達と息子パエトンらをもうける。 ミニュアスの娘 ケパロスの第二妻。 ニンフの一人 パエトンを生む。 カトレウスの娘 ナウプリオスとの間に、パラメデス、オイアクス、ナウシメドンを生んだ。 |
▲ |
プリクソスの孫 ボイオティア、オルコメノスの王。ペリエレスの投げた石に当たって死んでしまう。息子であるエルギノスは、テバイヘの復讐を誓った。 ハルパリュケの父 アルゴスの王。彼は実の娘であるハルパリュケを犯し、彼女は妊娠した。ハルパリュケは生まれてきた子供を殺し、クリュメノスに食べさせた。その事実を知った彼は、娘を殺し、自分も自殺した。 |
▲ |
讃える、名声 の意。歴史記述を担当。 一説ではアポロンの愛人ヒュアキントスの母。 |
▲ |
ガイアとウラノスの子、ティーターン神族と呼ばれる12柱の神々、6柱の男神のひとり。 |
▲ |
その名は「王女」という意味を持つ。 エレクテウスの一番下の娘 クストスと結婚し、アカイオスとイオンを生む。 コリントスの王クレオンの娘 グラウケの別称。 水の精霊 ペネイオスと結婚し、ヒュプセウス、キュレネ、ダプネ、スティルベを生んだ。ヒュプセウスは子供ではなく、クレウサの妻であったという伝説もある。 プリアモスとヘカベの娘 アイネイアスの妻。 |
▲ |
ボレアスとオレイテュイアの娘 姉妹に、キオネ。兄弟にカライスとゼテス。ピネウスと結婚し、パンディオンとプレクシッポスを生む。しかし、ピネウスは2番目の妻にイダイアという女性を娶り、その彼女にそそのかされてクレオパトラの息子達の眼を潰してしまう。アルゴテナウス達はそれに復讐し、ピネウスを殺してパンディオンとプレクシッポスに王国を与えた。しかし、二人はアルゴテナウスの遠征に参加し、クレオパトラが残された国を治めた。 イダスとマルペッサの娘 メレアグロスの妻。メレアグロスがクレス族との戦いを、個人的な理由で拒否したとき、彼女はカリュドン市の市民を救ってくれるように説得した。 |
▲ |
アミュントルの妻。その間に、ポイニクス、アステュダメイア、あるいはデイダメイアを生む。息子であるポイニクスに、アミュントルの妾を誘惑するように命じた。 ポイニクスは、その妾を誘惑し、一夜を共にするがそれをアミュントルに見つかり、盲目にされ国を追放されてしまう。エウリピデスの劇では、彼は潔白で無実の罪を着せられたという。後に、彼の目はケイロンによって治療された。 |
▲ |
大地母神ガイアの子。大地から生まれし者と呼ばれる山のニンフたち4人 |
▲ |
呼ばれた女・名高い神女 の意。 |
▲ |
アイオロスとエナレテの息子。テッサリア、イオルコスの初代王。妻は、テュロ。その間に生まれたのが、アイソン。 |
▲ |
ヘルメスは、ある冬の晴れた日婚約者の美しいクローカスと、一面銀世界の上で時間も経つのも忘れて遊んでいた。日が沈み風も出てきた頃、急いで帰り支度をはじめた。まずクローカスをソリに乗せ、ヘルメスが乗ろうとしたその瞬間に突風が吹き、クローカスだけを乗せたソリが谷底めがけて滑り落ちて行ってしまう!あわてて追いかけるが追いつけず、そのうち見失ってしまった。 一生懸命探したが、探せど探せど雪ばかり。疲れ果てたヘルメスの辿り着いた谷底にやっとクローカスを見つけることが出来た。が、しかしそこでみたものはバラバラのソリと白い雪を真っ赤な血で染めたクローカスだった。残念ながらあらゆる手を尽したもののクローカスを生き返らせる事はできなかった。 そして次の冬、諦めきれないヘルメスは愛しいクローカスの面影を求め死んだ谷に行ってみるのだった。すると、なんとクローカスの流した血が、雪を真っ赤に染めたそこには、美しい花がたくさん咲いていた。ヘルメスはこの花に二人の愛の証としてクロッカスと名前をつけたという。 クロッカス [花言葉:不幸な恋] |
▲ |
第1のモイラで末娘 (第3姉妹の長女とも)。大きなハサミを持って、いつでも気が向き次第その糸を断ち切った。 ゼウスの顧問としてその王座に列席する事を許されていた掟の女神テミスの娘達。 ラケシス、アトロポスと共に人間の運命を決定し監視する 運命の3女神 モイライ のひとり。 クロテス「紡ぎ女」であり、その手で生命(世の人の人生)の糸を紡ぎ出す。 |
▲ |
ガイアとウラノスの子、ティターン神族と呼ばれる12柱の神々の末子、6柱の男神のひとり。 ティタ一ン一族の王。黄金時代の支配神 時の意 父ウラノスの悪事に憤る母ガイアの教唆を受けて、鎌ハルペーで父を去勢する事により、 地下に閉じ込められた姉兄を救ったのち、彼らの首長となる。 ウラノスを倒し王位に就いたこの神は、姉レイアを妻とする。 掟テミスの予言から、自らが為した簒奪と同じく、彼も実子に王座を奪われるのではないかと恐れ、 レイアから生まれてきた神々を次々と呑み込んだ。 ゼウスのみはガイアに助けられ無事であり、成人したゼウスによってクロノスは倒され、 兄弟達(オリュンポスの神々)を救い出す。 |
▲ |
妖精。ローマ神話の女神フローラ と同一視されている。 |
▲ |