ダイダリオン - Daedalion -

エオスポロスの息子。娘にキオネ。アポロンによって鷹の姿に変えられてしまう。
ダイダロス - Daedalus -

ギリシアに名を馳せる名工、大発明家。
イカロスの父
画家であり、彫刻家、発明家でもある。
だが、自分以外の名工を許せない嫉妬心を持っていた。

ダイダロスの弟子にタロスという男がいたが、 タロスは多才であり、ある時蛇の頸骨を見て鋸を発明する。
それを見たダイダロスは驚愕し、もしかすると将来自分を陵駕するのではないかと思い崖から突き落し殺してしまう。
その為、ダイダロスはアテナイを追放となり、ミノス王の元で活躍することになる。

タウマス - Thaumas -

驚異。
ポントスとガイアの子。エレクトラとの間に、イリスとハルピュイアを生む。 石英の心を持つ末娘の名は「広い力」または「広く生きる」を意味。古の神々に属する。

タゲース - Tages -

エキドナとオルトロスの子。プロメーテウスの肝を喰らった鷲
ダナエ - Danae -

アルゴスの王アクシリオスの娘。ティリンスという町の王の娘ともいわれる。

アルゴスはペロポネソス半島にある国である。そこの王アクリシオスは、ある予言を与えられた。
「お前に男の子は授からない。それどころか、お前は孫に殺されるだろう。」
アクリシス王には一人娘のダナエがいる。孫が生まれないようにしなくてはならない。男が接近しないように、ダナエを塔に幽閉してしまう。

しかし、ダナエは美しかった。ゼウスの目にとまってしまったのである。だが、ダナエは堅固な土牢に居て、直接会うことはできない。ゼウスは、ある夜、黄金の雨の雫に姿を変えて、ダナエと交わってしまったのである。

閉じ込めておいたはずのダナエはやがて男の子を出産する。この男の子が、後に数々の冒険をするペルセウスである。

アクリシオス王は苦悩した。生まれた男の子、ペルセウスに、アクリシオス王は殺される。予言である。この子を殺さなければならない。しかし、やはり殺すことはできない。王は考えたあげく、娘ダナエと孫を箱舟に閉じ込め、海に流してしまう。箱舟はクレタ島の北にあるセリポス島に流れ着き、運良く2人は漁師に拾われた。その島の王ポリュデクテスはダナエを一目見て、愛するようになった。2人は一命をとりとめ、その島で暮らすようになる。

ダナオス - Danaus -

アンキノエとベロスの息子。アイギュプトスは双子の兄弟。父であるベロスは、ダナオスにはリビュア、アイギュプストスにはエジプトを与えた。

彼には50人の娘がおり、ダナイス(ダナイデス)と呼ばれる。その中で有名なのは、アミュモネ、ヒュペルムネストラ。

タナトス - Thanatos -

死神。「死」を表す。ニュクスが独力で産んだ子。
タユゲテ - Taygete -

アトラスの娘
タユゲテはアルテミスに仕えていた。
だが、タユゲテに目をつけたゼウスが追いまわすようになる。
アルテミスはタユゲテを鹿に変え、ゼウスから逃げられるようにしたが、 やがてゼウスに捕まりラケダイモンが誕生する。

ダプニス

シシリアの羊飼いダプニスは、ヘルメスとニンフとの間に生まれた愛らしい子供で、ニンフや神々からも大変愛されていた。

ところが彼は傲慢で誰も愛する事ができなかった。1度はアフロディテの計らいでニンフのエケナイスを愛したが、もともと傲慢なダプニスは間もなくエケナイスを捨てた。アフロディテはこんな彼を許せなくなり、ダプニスを盲目にしてしまった。

盲目にされたダプニスは我が身の不幸を嘆き悲しみアナポス河に見を投じた。そんなダプニスでもニンフや神々、獣や大地までも彼の死を悲しんだ。そして大地がダプニスの死を惜しんで贈ったのがアザミ。このアザミにとげがあるのは悲しみのしるしなのだといわれている。

アザミ [花言葉:独立・権威]

ダプネ - Daphne -

アポロンの最初の恋人。
河の神ペネイオスの娘。森を駈けまわって遊ぶことと、獣を狩り立てるのが好きなおてんばニンフ。
恋などまっぴら、と月桂樹に姿を変えたといわれている。

* アポロンとダプネ 参照

タミュリス - Thamyris -

または、タミュラス(Thamyras)。ピラムモンとアルギオペの息子。アルギオペは彼を妊娠するとピラムモンと別れ、遠くトラキアでタミュリスを出産した。

デルフォイで開かれた歌合戦で優勝したタミュリスは、慢心しムーサイに挑戦した。しかし、メネッセで開かれた歌合戦でムーサイに敗れ、音楽家としての才能を奪われ、死後はタルタロスで傲慢な者達の一人として罰せられた。

彼はまた、美少年ヒュアキントスに恋を抱き、それは初めての少年愛として語られた。

タラオス - Talaus -

ビアスとペロの息子。リュシマケと結婚し、アドラストス、メキステウス、プロナクス、アリストマコス。

一説によれば、ヒッポメドン、パルテノパイオス以上の息子を生んだ。娘は、エリピュレ。

アルゴリス、ビアスの土地を受け継ぎ統治した。

タルタロス - Tartaros -

空隙カオスから生じた、おぼろに霞む深淵。
その底は地表から9日9夜落ち続けて届くほど深く、天界とは距離として対位置にある。
周りには夜が3重にとぐろを巻き、その上に大地と海の根が生えているという絶世界タルタロスは、さらに鉄敷が天界から落とされ、青銅の塀が張り巡らされ、ポセイドンが青銅の扉で塞いでいる。 ひっそりと幽冥エレボスが支配する、反響も変化もない孤独で侘びしい世界、地上の常識とは隔絶した奥底、深淵であった。

ダルダノス - Dardanus -

スキュティアの王
イダイアの父だったが、娘のその残忍さを嘆き、彼女を殺してしまった。

ゼウスとエレクトラの息子
通常、トロイア人の祖と言われる。プリギュアでバティエイアを妻として与えられた、イデ山にダルダニアという街を建設する。

ウェルギリウスの『アエネイス』
ダルダノスはイタリア生まれで、父はコリュントスである。

タレイア - Thalia -

ムーサイとカリテスに同名女神が居る。
カリテスのタレイアは、豊か・繁栄・華やか の女神。
ムーサイのタレイアは、華やか、歓声、豊かさ の意。喜劇(コモディア)を担当。アポロンとの間にコリュバンテスをもうける。
アグライア、エウプロシュネと共に 饗宴と舞踊と、その他社交上の全ての快楽や、高雅な芸術を司る ' 美の3女神 '。

タロ - Taro -

春の女神

* ホーライ参照

タロス - Talos -

青銅で出来た巨人
1本の静脈イコルが頭から踵まで釘で打ち止められ、イコルには神の血が流れている。
タロスは、エウロペが放浪し辿り着いたクレタの地を守らせるためにゼウスがヘファイストスに命じ作らせた巨人であり、タロスは毎朝クレタ島の海岸を三周し侵略者が居ないか見張った。
だが、メディアがタロスを呪術で眠らせ、その隙にイコルを抜かれたためタロスは死んだ。

タンタロス - Tantalus -

彼は神々より寵愛される者であったが、 徐々に傲慢になり、ゼウス出生のときに洞窟の番をした黄金の犬を盗んだり、 不老不死になると言われる神々の食べ物アムブロシアと酒ネクタルを盗み出したりするようになった。

だが、ある時にタンタロスは神々が本当に全能か試そうとする。
彼は神々を宴に招待し、自分の息子ペロプスを材料に調理した料理を食卓に上げた。

神々は料理を見た途端に、彼の企てを知り手を付けずにいたが、デメテルだけは娘の安否を考えていた為に肉片の一片を食べてしまう。

怒った神々はタンタロスをタルタロスに落し永遠の罰を下した。そこは小川で、頭上に果物が実る枝がある。しかし、タンタロスが手を伸ばすと、枝は遠ざかってしまい、水を飲もうとしゃがむと小川は干上がってしまうのである。