ライオス - Laius -

アンピオンとゼトスの死後、テバイの王となる。しかし、神託で、自分の子により殺されるのを知ると妻と共に寝ることを止めた。
だが、酔った勢いで妻を抱いてしまい子が誕生する。
ライオスはこの子を山中に捨てるが、捨て子は羊飼いに拾われ成長する。

ある時、ライオスが郊外に出ると一人の若者が道を譲ろうとしないのを怒ったライオスは杖で打ちつけた。
若者は腹をたてライオスと従者達を殺してしまった。
この若者は山中に捨てられた子オイディプスである。

ラエルテス - Laertes -

ケパロスとプロクリス、またはアクリシオスとカルコメドゥサの息子。アンティクレイアと結婚し、オデュッセウスを生む。しかし、彼女は結婚したとき既に妊娠していたもいわれ、父親はシシュポスである。

オデュッセウスが成長した時、彼はその王位を子に譲った。

ラオコオン - Laocoon -

ポルテウスの子、またはオイネウスの息子。メレアグロスの護衛として、アルゴ船の冒険に参加した。
ラキシス/ラケシス - Lachesis -

第二のモイラ。大きなハサミを持って、いつでも気が向き次第その糸を断ち切った。 ゼウスの顧問としてその王座に列席する事を許されていた掟の女神テミスの娘達。

クロト、アトロポスと共に人間の運命を決定し監視する ' 運命の3女神 ' 。

「分け前を測る女・分ける女」として、クロトの紡いだ生命の糸を測り決め、鋏持つアトロポスに渡す。

ラケダイモン - Lacedaemon -

ゼウスとタユゲテの子

スパルタ人の祖

ラケダイモンはラコニアの王の娘スパルテと結婚し、娘エウリュディケを得る。

ラコニアの首都は妻の名からスパルタ

ラコニアは別名でラケダイモンと呼ばれるようになる

ラダマンテュウス

死者を裁く冥界の裁判官
ラドン/ラードーン - Ladon -

エキドナとオルトロスの子。ヘスペリン園のリンゴを守る怪物。百の頭を持つドラゴン。
ラミア - Lamia -

ベロスとリビュエの娘。リビアの女王。ある時、ゼウスが彼女に恋をして、嫉妬深いその妻ヘラによって呪いをかけられてしまう。その呪いによって、生まれてくる子供を次々に貪り食べた彼女は、我に返って己を呪い、怪物の姿に成り果ててしまった。その後は、洞窟などに籠もり、さらってきた子供を食べ続けたといわれている。

以来、烈しい悲嘆から醜悪な相となり、そねみから次々と他の母親の子を奪う鬼子母神と変化する。ギリシアの母親達は、ラミアが来るぞといって子供を脅したのである。

また別の伝説では、彼女は男を誘惑する古代の悪霊であったともいわれる。

他の怪しげな海の女神らと同様、変身術を備えている。

スキュラの母の一人にも挙げられている。

エムプーサとも同一視された。

ホラティウスの『詩学』の中に、ラミアについて触れている部分があり、ラミアは女吸血鬼の代名詞としても定着する。キーツの『ラミア』、ホイットレー・ストリーバーの『ハンガー』などの作品に登場する。

ライモス(のど)を意味する。

ラムペティエ - Lampetie -

ヘリオスとネアイラの間に生まれた3人娘のひとり。ヘリオスが飼っていた羊や牛の世話をして暮らしたという。
ラムポス - Lampos -

光る馬。エオスの戦車を引く。
ラレス - Lares -

十字路と、家庭の竈を司る神。しばしば、冥界の神と混同され、ラルウァイ、レムレス、マネスなどと同一視される。特定の神話は無いが、ローマではラレス崇拝は絶大な支持を受けた。短いチュニックを着て、豊穣の角杯を持った二人の青年の姿で表現される。人間の霊魂が神にされたといわれ、それぞれの家には先祖の霊魂のラレスがいて、その子孫を監督し、保護すると思われていた。