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半身女性で、半身が鳥(のちに魚)の3人の姉妹。鳥の翼を持ち、美しい歌声で船乗りたちを魅了する。 この歌声を聞いた船乗りは、岩に船を衝突させてしまう。 オデュセウスはこのことを、魔女キルケから警告されていた。オデュセウスはともの水夫たちの耳に蝋を詰めて、歌声が聞こえないようにした。そして、自らは、身体をマストに縛り付けた。オデュッセウスはセイレンたちの美しい姿と歌声が聞こえるとたまらなくなり、マストを引き抜き海に飛び込んでしまいそうになった。幸い仲間が彼を押さえつけてくれたので、無事、その海域を通過することができた。 |
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水の精霊であるナイアスのひとり。パンディオンと結婚し、エレクテウスとブテスという息子、プロクネとピロメラという娘を生んだ。 |
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ローマ神話ではジュピター。全能の神。クロノスとレアの末子、神々の王。全知全能を司り、オリンポス山の頂きに住まい、雲を天蓋として座り、雷電を王笏として、神々の間に君臨した。ゼウスの名は明るく輝く空を意味する。 天空の王者。空に起こるさまざまな現象、つまり気象を司る神。正義を愛し、嘘を許さず、誓いを破る事を憎んだ。 彼の名はデウス・テウス・デン・ダンなど多様に派生している。ローマ名はイオウパーテルIu-pater「父なるイオウ」。ゼウスの名は支配者を意味する。 寵愛した鳥は鷲 クレタ出身の大母神の配偶神はアーリア圏の諸族が最高の畏敬をよせた雷霆持つ至高神(創造神ではない) 右手には諸族主神と同じく雷器ケラウノスと稲妻の力はオールマイティであり、他のどんな勢力も圧倒する。 ゆったりとした衣をまとい、ときに最高の権力を象徴するワシを肩に載せ、髪と髭は雲の如く、その双眸は深い思慮に満ちている。 オリュンポス末弟の彼は、母親の機転により、クロノスの目を盗んでクレタ島で育てられた。 そしてたくましく成長したのち、猛々しいティターンの長である父クロノスに呑まれた姉兄をメティスの助力で救い、 親族のティターン神族に勝利した。 この天候を支配する力によりオリュンポス王としての絶対の地位を手に入れる。 彼は為政者として、気象の他に、国家や社会、規律を守護する多くの称号(枕詞)を持つ。 母親より叡智を与えられたプロメテウスのみはゼウスに敵対し続けた。 ある時、人間が神々への供物として人肉を供したアルカディアの王に怒ったゼウスは人間を洪水により滅ぼす事にした。 それを知ったプロメテウスは息子のデウカリオンに船を作らせ助けた。この子らが新時代の人間の祖である。 数々の反抗に対しゼウスはプロメテウスを岩山に繋ぎ鷲の餌にしていたが、 プロメテウスの一つの忠告によりヘラクレスに命じ鎖をはずさせた。 ゼウスと思慮の女神メティスの間にアテナが誕生するが、アテナはゼウスの額より生まれた。 ゼウスはメティスの生んだアテナにより全ての支配権が奪われる未来を知り、 アテナをメティスの腹に戻し、彼女を自分の腹へと収めた。 以来ゼウスの支配力は永遠となった。 空前絶後のプレイボーイで、ゼウスの妻はメティス(思慮)、テミス(掟)、ムネモシュネ、ルリュメノ、デメテル、ヘラ(正妻)、 レト、マイア、エレクトア、タユゲテ、イオ、ダナエ、セメレ、エウロペ、レダ、アルクメネ、フルである。 アポロンはレトの子 ペルセウスはダナエの子 ディオニュソスはセメレの子 ミノスはエウロペの子 ヘラクレスはアルクメネの子 女には目が無く、あの手この手で女と交わる。 その殆どの手は卑怯としか言いようがなく、 夫に化けたり、雨になり女に降ったり、鹿に化けたりして子を生ませる。 浮気を繰り返す最高神ではあるが、唯一正妻ヘラには頭が上がらない。 ローマ神話の最高神ユピテルは光の神であり、ゼウスと一体化したが、ゼウスのようにハチャ目茶な好色さはなく、 むしろ厳格で厳しい神様だったらしい。特に、偽証するものを罰するという役割を与えられていた。 |
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ボレアスとオレテュイアの間に生まれた双子の兄弟。もう1人は、カライス。2人を指してボレアイダと呼ばれる。子供の頃は人間の姿だったが、青年期になると肩から金色の羽が生えた。容貌はボレアスの様だった。ボレアイダは、逃亡者を捕まえないと自らが命を落とさねばならないという運命を背負っていた。 2人はアルゴ号にも乗り込み、クレオパトラの夫であるピネウスをハルピュイアから護った。運命に従い、2人はハルピュイアを執拗に追跡したが、イリスに中止するようにいわれて追跡を止めている。航海を終えた2人は、ペリアスの葬礼競技に参加して勝利した。しかし故郷へと向かう途中、2人はテノス島でヘラクレスによって殺される。理由は、ヒュラスを失ったヘラクレスをアルゴ号に載せることを拒否したからである。 ヘラクレスは2人の墓を建てたが、その墓石は北風によって揺れ動いたという。 |
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双子のアンピオンとともにテバイの王となる。ニンフのテベと結婚する。テバイの由来。 |
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アストライオスとエオスの息子。西風を象徴する神。古代ギリシアでは、西風は穏やかで良い風とされ、しばしば厳しい北風であるボレアスと比較された。兄弟に、ノトス、ボレアスなどの風の神。エオスポロス。また、彼の妻は虹の神イリスであるともされる。 彼はアポロンと、1人の美少年ヒュアキントスを巡り争うことになる。しかし、少年はアポロンを選んだ。激怒したゼピュロスは、アポロンが投げた円盤が少年に当たるように風を操り、少年を殺してしまった。 また彼は、オケアノス川の近くの牧草地で、雌の子馬の姿をしていたハルピュイアを妊娠させ、アポロンの神馬であるクサントスとバリオスを生ませた。 |
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西アジアのメソポタミアを中心に,紀元前8世紀ごろに最盛期を迎えたアッシリア帝国の伝説上の女王。美貌と英知で知られ,バビロンの都の創建者であったといわれる。 |
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カドモスとハルモニアの娘。その名は、トラキア人の言葉で「大地」という意味のゼメロが転化したものであると考えられる。ディオニュソスの母。 彼女に惚れたゼウスは、人間の姿になって彼女の前に現れ、関係を持った。そしてセメレが身ごもると、激怒したのがヘラである。ヘラはセメレの子守に変化し、彼女にゼウスが本物であるか確かめるようにそそのかした。疑心暗鬼に陥ったセメレは、ゼウスに本当の姿を見せてくれるようにせがんだ。 セメレの願いは何でも叶えると約束していたゼウスは、仕方なく神の姿で彼女の前に現れたが、その時に発生した雷に打たれ、セメレは命を落としてしまったのだ。しかし、その胎内にいた6ヶ月になる2人の赤ん坊を、ゼウスはすぐに、セメレのお腹から取り出し、大腿の中に埋め込んで育てた。ヘルメスによって守られ、そしてゼウスの股から生まれたのが、ディオニュソスである。 |
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ティターン神族ヒュペリオンとテイアの子。アルテミス、ディアナ、ヘカテ、母テイアと同一視される月の女神。ローマではルナ。ヒュペリオンとテイアの娘。一説には、パラス、ヘリオス、エウリュパエッサなどが親であるともいわれる。太陽神ヘリオス、曙の女神エオスと三兄妹の末っ子。 セラス「光」の語と関わる名。 彼女の車駕は2頭立てで、牽くのは馬・牛・鹿と決まっていない。その獣や彼女自身には多くの場合、翼が付いている。ヘリオスが天空の旅を終えると、彼女は馬車に乗り夜空を駆ける。 ゼウスとの間に、パンディア(あまねく輝く女=満月の相)、ヘルセ をもうけた。 しかし一般的には、エンデュミオンへの逢い引きが知られている。山中で狩りあるいは羊を牧していた美青年の彼を見初めたセレネは、カーリア地方ラトモス山の洞窟に眠らせ、夜ごとに通った。 巨人族ギガンテスがオリュンポスに反旗を翻したとき、ゼウスの要請に応じて太陽ヘリオスと彼女は光を放つのを一時中断した。 |
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パラスとステュクスの子 名の意味は競争心 |
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