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■ 目次


マス(6つの点)

点字は6個の点ですべて表わす。それぞれの点は、1の点6の点で、6つの点を合わせてマスと呼ぶ。

14
25
36


母音(アイウエオ)

あいうえおは、左上側の3つの点のみ。

  ア     イ     ウ     エ     オ  

○○
○○


○○

○○
○○


○○


○○


子音(アカサタナ)

か,さ,た,な,は,ま行は、右下側の3つの点で子音(K,S,T,N,H,M)と、母音(A,I,U,E,O)を組み合わせる。

  カ     キ     ク     ケ     コ  

○○
○●


○●

○○
○●


○●


○●
  サ     シ     ス     セ     ソ  

○●
○●


○●

○●
○●


○●


○●
  タ     チ     ツ     テ     ト  

○●
●○


●○

○●
●○


●○


●○
  ナ     ニ     ヌ     ネ     ノ  

○○
●○


●○

○○
●○


●○


●○
  ハ     ヒ     フ     ヘ     ホ  

○○
●●


●●

○○
●●


●●


●●
  マ     ミ     ム     メ     モ  

○●
●●


●●

○●
●●


●●


●●

「や,ゆ,よ」は「あ,う,お」の点を下に落として右上の点を加える。

  ヤ           ユ           ヨ  
○●
○○

○●
○○

○●

「ら,り,る,れ,ろ」は「か行」などと同じく子音と母音の組み合わせ。

  ラ     リ     ル     レ     ロ  

○●
○○


○○

○●
○○


○○


○○

「ワ,ヰ,ヱ,ヲ」は「ア,イ,エ,オ」の点を下に落とす。

  ワ     ヰ           ヱ     ヲ  
○○
○○
○○


○○

○○



濁音(ガギグゲゴ)

濁音(゛)は5の点のマスを使う。

○○ 
○● ○○
○○ ○●
○○ 
○● 
○○ ○●
○○ 
○● ○○
○○ ○●
○○ 
○● 
○○ ○●
○○ ○
○● 
○○ ○●
○○ 
○● ○●
○○ ○●
○○ 
○● 
○○ ○●
○○ 
○● ○●
○○ ○●
○○ 
○● 
○○ ○●
○○ ○
○● 
○○ ○●
○○ 
○● ○●
○○ ●○
○○ 
○● 
○○ ●○
○○ 
○● ○●
○○ ●○
○○ 
○● 
○○ ●○
○○ ○
○● 
○○ ●○
○○ 
○● ○○
○○ ●●
○○ 
○● 
○○ ●●
○○ 
○● ○○
○○ ●●
○○ 
○● 
○○ ●●
○○ ○
○● 
○○ ●●


半濁音(パピプペポ)

半濁音(゜)は6の点マスを使う。

○○ 
○○ ○○
○● ●●
○○ 
○○ 
○● ●●
○○ 
○○ ○○
○● ●●
○○ 
○○ 
○● ●●
○○ ○
○○ 
○● ●●


拗音(ャュョ)

拗音(ャ,ュ,ョ)は4の点マスを使う。

キャ
キュ
キョ
○● 
○○ ○○
○○ ○●
      ○● 
○○ ○○
○○ ○●
      ○● ○
○○ 
○○ ○●
シャ
シュ
ショ
○● 
○○ ○●
○○ ○●
      ○● 
○○ ○●
○○ ○●
      ○● ○
○○ 
○○ ○●
チャ
チュ
チョ
○● 
○○ ○●
○○ ●○
      ○● 
○○ ○●
○○ ●○
      ○● ○
○○ 
○○ ●○
ニャ
ニュ
ニョ
○● 
○○ ○○
○○ ●○
      ○● 
○○ ○○
○○ ●○
      ○● ○
○○ 
○○ ●○
ヒャ
ヒュ
ヒョ
○● 
○○ ○○
○○ ●●
      ○● 
○○ ○○
○○ ●●
      ○● ○
○○ 
○○ ●●
ミャ
ミュ
ミョ
○● 
○○ ○●
○○ ●●
      ○● 
○○ ○●
○○ ●●
      ○● ○
○○ 
○○ ●●
リャ
リュ
リョ
○● 
○○ ○●
○○ ○○
      ○● 
○○ ○●
○○ ○○
      ○● ○
○○ 
○○ ○○


拗濁音(ギャギュギョ)

拗濁音は拗音(ャ,ュ,ョ)と濁音(゛)の組み合わせ。

ギャ
ギュ
ギョ
○● 
○● ○○
○○ ○●
      ○● 
○● ○○
○○ ○●
      ○● ○
○● 
○○ ○●
ジャ
ジュ
ジョ
○● 
○● ○●
○○ ○●
      ○● 
○● ○●
○○ ○●
      ○● ○
○● 
○○ ○●
ヂャ
ヂュ
ヂョ
○● 
○● ○●
○○ ●○
      ○● 
○● ○●
○○ ●○
      ○● ○
○● 
○○ ●○
ビャ
ビュ
ビョ
○● 
○● ○○
○○ ●●
      ○● 
○● ○○
○○ ●●
      ○● ○
○● 
○○ ●●


拗半濁音(ピャピュピョ)

拗半濁音は拗音(ャ,ュ,ョ)と半濁音(゜)の組み合わせ。

ピャ
ピュ
ピョ
○● 
○○ ○○
○● ●●
      ○● 
○○ ○○
○● ●●
      ○● ○
○○ 
○● ●●


外来発音(ヴァヴィヴォ)

外来語などで使用する特殊な音。

ウァ ウィ
ウェ ウォ
○○ 
●○ ○○
○● ○○
○○ 
●○ 
○● ○○
      ○○ 
●○ 
○● ○○
○○ ○
●○ 
○● ○○
クァ クィ
クェ クォ
○○ 
●○ ○○
○● ○●
○○ 
●○ 
○● ○●
      ○○ 
●○ 
○● ○●
○○ ○
●○ 
○● ○●
ツァ ツィ トゥ ツェ ツォ
○○ 
●○ ○●
○● ●○
○○ 
●○ 
○● ●○
○○ 
●○ ○●
○● ●○
○○ 
●○ 
○● ●○
○○ ○
●○ 
○● ●○
ファ フィ フュ フェ フォ(*1)
○○ 
●○ ○○
○● ●●
○○ 
●○ 
○● ●●
○● ○●
○○ ○○
○● ●●
○○ 
●○ 
○● ●●
○○ ○
●○ 
○● ●●
ヴァ ヴィ ヴュ(*1) ヴェ ヴォ(*1)
○○ 
●● ○○
○● ●●
○○ 
●● 
○● ●●
○● ○●
○● ○○
○● ●●
○○ 
●● 
○● ●●
○○ ○
●● 
○● ●●


ドゥ イェ
            ○○ 
●● ○●
○● ●○
○● 
○○ 
○○ ○○
     
グァ
テュ シェ
○○ 
●● ○○
○● ○●
      ○● 
○○ ○●
○● ●○
○● 
○○ 
○○ ○●
     

ティ(*2) デュ チェ
      ○● 
○○ 
○○ ●○
○● 
○● ○●
○● ●○
○● 
○○ 
○○ ●○
     

ディ ジェ
      ○● 
○● 
○○ ●○
○○ 
○● ○○
○○ ○○
○● 
○● 
○○ ○●
     


「ン」,促音(ッ),長音(ー),読点(、),句点(。)

「ン」や、促音(ッ),長音(ー),読点(、),句点(。)。

  ン     ッ     ー     、     。  
○○
○●
●●
○○
●○
○○
○○
●●
○○
○○
○●
○●
○○
●●
○●


数字(12345)

数字は数字を示すマスを前に置いて表わす。順番は「アイウルラエレリオロ」

○● 
○● ○○
●● ○○
○● 
○● 
●● ○○
○● 
○● ○○
●● ○○
○● 
○● ○
●● ○○
○● 
○● ○
●● ○○
○● 
○● 
●● ○○
○● 
○● 
●● ○○
○● 
○● 
●● ○○
○● ○
○● 
●● ○○
○● ○
○● 
●● ○○

各数字の一つ目のマスを「数字符」といい「12345」と書く時は、最初にひとつだけ数字符を書く。

数字符 1  2  3  4  5
○● ○ ○   
○● ○○ ○ ○○ ○ ○
●● ○○ ○○ ○○ ○○ ○○

「アイウルラエレリオロ」は3の点と6の点を使用しないので、これを落として、 H2O のように下付きの数字「下位数字」を表す。

「下位数字」の12345
○● ○○ ○○ ○○ ○○ ○○
○● ○ ○   
●● ○○ ○ ○○ ○ ○

単位あど、数字のあとに「アイウルラエレリオロ」のいずれかが続く場合は、「エ」と「6」を間違えないように「つなぎ符」と呼ばれる3と6の点のマスを入れる。

15_えん
○● ○○ ○○ ○○ ●● ○○
○● ○ ○ ○○ ●○ ○●
●● ○○ ○ ●● ○○ ●●


アルファベット(ABC)

アルファベットは数字と同じように、「外字符」を前につける。

外字符
○○
○●
○●

「abcdef・・」は数字と同じように外字符の後ろに「アイウルラエレリオロ」を続ける。これに3の点を加えると「klmno・・・」、さらに6の点を加えると「uvxyz」になる。なぜか「w」だけ例外。






















○○
○○


○○

○○
○○


○○


○○


○○


○○


○○


○○


○○
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


○○
●○


●○

○○
●○


●○


●○


●○


●○


●○


●○


●○
 

 

 

 

 

   



○○
●●


●●

○○
●●


●●


●●


○●

記号

ピリオド
  (.)  
カンマ
  (,)  
セミコロン
  (;)  
コロン
  (:)  
○○
●●
○●
○○
●○
○○
○○
●○
●○
○○
●●
○○
クォー
テーション
  (“)  
クォー
テーション
  (”)  
アポス
トロフィ
  (’)  
ハイフン
  (−)  
○○
●○
●●
○○
○●
●●
○○
○○
●○
○○
○○
●●
感嘆符
  (!)  
疑問符
  (?)  
 
○○
●●
●○
○○
●○
●●

アルファベットは通常小文字とみなされる。大文字を書く時は小文字の前に「大文字符」(6の点) を、1つ書くと次の1文字のみ、2つ続けて書くとそれ以降の文字すべてを大文字にする。

a b c
○○ ●○ ●○ ●●
○● ○○ ●○ ○○
○● ○○ ○○ ○○
A b c
○○ ○○ ●○ ●○ ●●
○● ○○ ○○ ●○ ○○
○● ○● ○○ ○○ ○○
A B C
○○ ○○ ○○ ●○ ●○ ●●
○● ○○ ○○ ○○ ●○ ○○
○● ○● ○● ○○ ○○ ○○


文章と外字を表す時の規則

 ☆文章☆

  • 「僕は」→「ぼくわ」、「山へ」→「やまえ」のように、発音どおり表記。

  • 「う」で伸ばす音は長音(ー)。「あ・い・え・お」そのまま。

    例「おかあさん」、「おにいさん」、「おとーさん」、「おねえさん」、「おおかみ」

  • 「、」の後は1マス、「。」の後には2マス開ける。

  • 「赤い花が咲いた」→「あかい□はなが□さいた」のように適度なマスを開ける。(分かち書き)
    たいてい「赤いね、花がね、咲いたね」のように「ね」を入れても違和感の無い場所。

  「今日、僕は東京の国際展示場へ行きました。人が沢山いました。」
   ↓
  「きょー、□ぼくわ□とーきょーの□こくさい□てんじじょーえ□いきました。□□ひとが□たくさん□いました。」

 ☆外字☆

  • コーテーション(“...”)は「外国語引用符」とも呼ばれ、外国語とみなされ日本語の中でもこれに挟まれる部分も含めて、外字符を用いない。

  • 外字からカナに戻る時には通常1マス開ける。

    「私はOLです」
       ↓
    「わたしは[外字符][大文字符][大文字符]OL□です」

    ただし「A型」や「X線」のように外字カナ組み合わせて1語を形成する場合は、つなぎ符(3、6の点)を用いて「A_型」や「X_線」のようにあらわす。

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