コラム 〜その2




ご無沙汰しております、先日やっとFTPのポートが復活しました。
かな〜り気力が逃げてしまいましたが、これからまた、書き続けていこうと思います。


さて本来はこの辺で世界やら人種やらでいこうか・・・と思っていたのですが、事情により順序を変えて、現代の 情勢と”戦士”達について簡単に書かせてもらいます。


悲しいもので、人類は何時の時代も、何処かで争いを行っています。
ただここで理想論を語る気まではないので、一旦置いておいて・・・

歴史は軍隊、そして傭兵といった”戦士”と共にあると言っても過言ではないでしょう。
認知されているだけでもローマ時代から、その存在は確認され、重要視されています。
又、日本でも、主を求めた侍、主を失い放浪した落ち武者など、彼らもまた、立派な傭兵・・・戦士であったとも 言えます。

近年では民間警備(軍事)会社がやたらといたずらにクローズアップされていますが、あれらは決して珍しいものではなく、 システムそのものからして既に1970年代には存在しておりました。
日本では今になって利権争いによる行動なんてのが挙げられておりますが、60年、70年代のアフリカの方が先だったのは、 知る人ぞ知る事実です。
もっとも当時は専門の企業が行うのではなく、どちらかと言うと大企業がその国の資源を有利に得る為に、人員を揃える =傭兵を導入する・・・といったスタイルでしたが。


ではどの様にして、彼らが地へ向かうのか?


ニュースなどでは詳細は出てはきませんが、実際は至極単純です。

まず統治体制が出来上がった時点で、本国の企業がフランチャイズ展開の如くその国へ入ってきます。ただ企業はあくまで 企業なので、専門の警備を持っているとは限りません。
そこで本国や先進国で大型セキュリティを専門にやっている会社に依頼して、人間を派遣してもらいます。
セキュリティ会社はその国で必要な書類や受け入れ態勢を整えて、あとは人員が到着し次第警備開始。

・・・簡単なしくみでしょ?

民間”軍事”会社とかいう造語が使われるからヘンな見方が発生するだけであって、実際のシステムは普通の企業展開などと なんら変わりはありません。

契約社員はどうリクルートされるかというと、現在では大体が口コミですね。元々特殊部隊に居た隊員が現役の隊員に 紹介し、その隊員がまた別の現役隊員を紹介し・・・あるいは友人を紹介したり。
今では昔みたいに街のバーで・・・なんてのはまずありません。が、決してという訳でもないらしいです。
もっとも、その際は業務に会わせた徹底した審査がありますが。

メディアでは武装したオペレーターが目立っていますが、実際にはドライバーやメカニックなど、そういったスペシャリティ を持った人間も同じように現地にて活躍しています。



冷戦が終結し、世界は大規模平和の代償として、第3世界でのぶつかり合いの面倒を見る羽目になりました。今までは 大義名分があったので心ばかりの限度なるものがありましたが、大国亡き今では正に骨肉の種と化して居ます。




つい先日、イラクの武装勢力に英のHart Securityに所属する日本人が死亡しました。
我々の様に国外で活躍している日本人を認知している身としては珍しくも何ともないのですが、一件は驚くべき内容 でした。

それは、亡くなった日本人が、自分もオバーニュでお世話になった、ACH.S・・・齋藤先任曹長だったからです。

自分はてっきり彼を職業軍人だと思い込んでいたので、このニュースは衝撃的でした。

このニュースは、瞬く間に、その手の生活経験の有る者たちを駆け巡りました。
自身以上に’まさか?!’といった事態に、悲しみ、悔やんだ者も多かったでしょう。


先日このHPを見てくださったある方からメールを頂いたのですが、一文にはこう書かれておりました。

「齋藤さんの肉体は終えられても、存在は、レジョンや我々のような媒体の中で生き続けておられる」


安らかに眠られますように。



ではまた。



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